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セルティック・ハーフアンシャル体 説明
概要 及び I,J,L,T,N   O,C,E,A,B
F,H,K,M,P,Q,R,S,U,X

D,G,Z,V,W,Y
数字の書き方
番外編:合字と&について
ケルト関連参考文献


基本練習1(I)、基本練習2(O)に属するアルファベットがスムーズに書けたら下記の文字もどんどん書いてみましょう。
(ちょっと特殊なのは後回しにします)
ちなみに”F,K”は”T”に慣れてからトライしたほうが楽だと思います。
”1”です。”I”と同じです。

”2”です。アッセンダーとXハイトを使います。

書き順1 ペン先15度でアッセンダーからXまで緩くカーブしながら降りていきます。
      

書き順2 ”Z”の書き順2と同じです。

書き順3 書き順1の始点から少しXハイトに入ったところまで短くカーブします。


”3”です。Xハイトとディッセンダーを使います。

書き順1
 ”T”の書き順2の書き出しを参照。

書き順2 Xハイト内を斜めにおり、下3分の1あたりで右に膨らみます。
      そのままアッセンダー域を降ります。

書き順3 ベースラインから書き順2の終点に向かって底を書きます。
      
       
”4”です。

書き順1 アッセンダーからXハイトを降り、最後は”I”の書き順2と同じです。

書き順2  ”H"の書き順3と同じです。
”5”です。Xハイトとディッセンダーを使います。

書き順1 Xハイト内を垂直に降りてから下3分の1辺りで右に膨らみ、アッセンダー内を
      そのまま降ります。
      

書き順2 ディッセンダー内を書き順1の終点に向かって短く底を描きます。
      
書き順3 書き順1の始点から右に水平線を引き、終わりは”2”の書き順2と形が同じです。

”6”です。アッセンダーとXハイトを使います。

書き順1 アッセンダーから緩くカーブして入りますが、Xハイト内に入ったら”O”の書き順1を
      イメージします。
      

書き順2 ”o”の書き順2と同じですが、書き出しは書き順1の内側からペン先の太さを出します。
      
書き順3 書き順1の始点からアッセンダー内を小さくカーブします。
       最後にペン先30度で細い線を出します
”7”です。Xハイトとディッセンダーを使います。

書き順1
 ”3”の書き順1と同じです。
      
書き順3 ”y”の書き順2と書き方は似ていますが、ペン先15度のままでしっかり斜めに降り、
       最後に30度で細い線を出します。
”8”です。

書き順1・2 アッセンダーからXハイト上4分の1あたりまで小さな”O”を書きます。

書き順3・4 Xハイト下4分の3を使って”O”を書きます。


※ 全体を書いた時にできるだけ左右均等になるようにしましょう。
”9”です。アッセンダーとXハイトを使います。

書き順1 アッセンダーからXハイト半分とちょっとを使って”O”書き順1を少し細身にした
       形を書きます。
      

書き順2 書き順1の始点からベースラインまでまで緩いカーブで降りていきます。
       最後に細い線を出して止めます。


※2004年5月に掲載の際、画像と文章を間違えていたので、訂正致しました。
 申し訳ありません(2004年6月)。
”0”(ゼロ)です。

書き順1・2 基本的に”O”と同じですが、心持ち細く書いて”O”と区別をつけます。


番外編:合字と&について
セルティックハーフアンシャル体の中で独特な書き方の1つとして
文字間の空け方があります。
アンシャル体と同じく基本的には少し離して書きます。
ところが丸みのある字はお隣さんとくっつく習性があります。

その為に全体を観た時に不可思議な印象があり、また独特の魅力でも
あるのですが、くっつくどころか思い切り合体させる場合があります。

この2つないし3つが合体した字のことを合字(ごうじ)と言います。
英語で”ligature”(リガチャー:紐、縫合糸の意”リガチュア”と表記することもあります)と言い、
連字、抱き字とも訳しますが、合字が一般的です。
”fused letters”、”conjoined letters”(いずれも融合した、共有している文字の意)
とも呼ばれますが、リガチャーが一般的です。

この言葉は当欄をお読みになった機会にぜひ覚えて下さい。
この書体に限らず紙の節約・横着兼ねて手書き文字に出現する手法であったため印刷用語と
して残っています。
パソコン内のフォント(=書体)に凝る方は目にすると思います
(一文字分のバイト数に2文字出現した時)。

発音記号でお馴染みの”a”+”e”、あるいは
当HPのイタリック体バリエーションで御紹介している
”tt”、”ft”、”ll”(2種類のうち右側)が合字に該当します。

左は”c”+”e”(だと思います。。。)。

合字の典型的な記号に”&”(ampersand)が挙げられます。

”and”はラテン語の”et”と同じ意味なので、”&”も”et”を組み合わせた形が元になっており、
下の”&”は”et”の面影を残しています。

書き順1 アッセンダーからXハイトを使ってたっぷり大きく左半円を描きます。
      必ず、終点はしっかり持ち上げて太い線を出して下さい。

書き順2 書き順1の始点からアッセンダー内を使って頭を描きます。

書き順3 ウエストラインの少し下を始点に書き順1の線の中から右下向かって大きく張り出しながら
      降りていきます。ベースラインまで来たら、左回りに少しカールします。

書き順4 ”T”の書き順2と同じです。

標準のサイズは図の左ですが、実際に作品で使用する際は書き順3の終点と書き順4の水平線の
長さには注意が必要です。次に来るアルファベットに繋げてしまうことがあります(右端参照)。

”アンド”+”スペース”+”エス”が普通ですが、ここでは”ア〜ンドエス”という感じ(?)です。