カリグラフィー・パラダイス       TOP MAIL
ゴシック体 説明

ゴシック体は後期中世(13世紀〜15世紀)に最も栄えた書体で、
現在でもドイツ語圏を中心に看板、書類等で頻繁に用いられます。
随所に用いられる菱形と垂直にのびる直線が特徴です。

日本語の書体にもゴシック体がありますが、全くべつものです。

ゴシック体小文字
このページは。。。
基本形(i,j)  基本形・バリエーション1(n,m,r,x) 
基本形・バリエーション2(u,y) 
 基本形バリエーション3(a,c,d,e,g,q、f)
ゴシック体小文字
次ページは。。。
基本形・バリエーション4(l、h、k) 基本形・バリエーション5・6(b) 
基本形・バリエーション6続き(o、p、v、w) その他(s、t、z)

ゴシック体の数字
ゴシック体大文字 ”A”〜”E”
”F”〜”L”  ”M”〜”S” ”T”〜”Z”  

Gothic-head
   イタリック体を学ばれてからゴシック体に入る方へ

イタリック体にやっと慣れたな、と言う頃ゴシック体に入るととまどうことがいくつかあります。
イタリック体とゴシック体の共通点は大文字と小文字に分かれること、ペン先の角度も45度ということです。
ただし、手の動かし方が全く異なります。小文字に関してはイタリック体ほどは動きの種類は少ないですが、必ず垂直にかくので、イタリック体で右に傾斜してかくことに慣れた目と手には大変です。

最初は少し左に傾くぐらいに書いて、少しずつ垂直にする事をお薦めします。
そしてイタリック体のようにアルファベットの1つ1つが判別しやすい文字間は必要としません。
パッと目判別不可能なくらいくっつけて書くので、慣れるまでは次のアルファベットの書き出しに躊躇すると思います。

上記の注意事項をふまえてゴシック体に入れば、イタリック体よりはかなり簡単に習得できるはずです。


 左がゴシック小文字体の基本形です。ペン先は45度です。
 ガイドシートは図のようになります。
 
 特徴は上下の菱形と、その中心を走る直線です。
 ペンの動きを青いラインで示しています。
 菱形→直線→菱形と動きが変わるときにペンが軌跡を少し戻るのが
慣れないと書きづらいです。
 慣れると機械的に書けるようになってきます。
 菱形はペン先を45度のまま右斜め下へ降ろすことでつくります。
 2つの角がガイドラインにのるように書いてみて下さい。 
上の基本形が書けたら連続して書いてみましょう。

これは字間をつめて書く練習に繋がるので、大切です。

2本の赤いラインを見て下さい。トップの角、横の角が位置が揃っています。
この2本をガイドラインとして付け加えてもいいでしょう(通常、ガイドシートからは省くことが多い)。
アルファベットの説明に入ります。

”i”は基本形にアクセントをつけた形です。2種類あります。

”j”は基本形のお尻を左に細く流した形です。ディッセンダー内は細いラインを出します。


基本形・バリエーション1
ここからは基本形を幾つかのバリエーションに分けて説明します。

一番左の形を見て下さい。
基本形より頭の菱形が長くなります。ペン先は45度のままですが、最初から右に引っ張るつもりで書きます。
上下のバランスが異なるので、直線の中心もずれます。
”n,m,r”です。
上のバリエーション1は”n”の書き順2、”m”の書き順3、”r”の書き順1に生かされます。

”n”、”m”は直線同士の空間が空きすぎないようにして下さい。
”r”に少し書き加えた形が”x”になります。

書き順2までは”r”と同じです。
書き順3の横線は”r”の中央にくるように、書き順4はペン先の角度に気をつけて細いラインが出るようにして下さい。


基本形・バリエーション2
左側は基本形の下菱形に短い細いラインを出した形です。そしてバリエーション1とは逆に下菱形が
右に張り出した大きめになります。

この形に基本形をくっつけると”u”になります。
”y”は2種類あります。
書き順1がバリエーション2であることは共通です。
左の”y”は書き順2でディッセンダーに入る直前から左に向かって細いラインを出し、短くひねります。
右の”y”の書き順2は”j”と同じです。この時の終点と書き順3の終点がずれないようにして下さい。


本形・バリエーション3
バリエーション2の頭の形が変わってます。
Xハイトの少し上からペン先45度で細いラインを左下にだし、軽く丸みをつけて下に下がります。
終点ですが、バリエーション2のように下の菱形に細いラインを出す場合もあります。

始点の細いラインも右にくる別の形の始点と繋げやすくするためにあります。
”a”と”c”です。

”a”の書き順2ですが、バリエーション1の頭の菱形をさらに大きくした形です。
”d”と”e”です。

”d”の書き順2はクセがあります。アッセンダーラインにペン先を45度であてたらすぐ右斜め下に降ります。
最も左に張り出したところは書き順1よりさらに右にくるのがポイントです。
終点も書き順1の終点に細いラインであわせなくてはいけないので、”d”はゴシック体の小文字の中で
書きにくい方だと思います。

”e”の書き順2ですが、内側に出来る三角が大きくなりすぎないように意識して下さい。
”g”です。
書き順1は”a”と全く同じです。
書き順2は入り方は”a”と同じですが、終点の処理が異なります。
ディッセンダーに入ったら左斜めに細いラインを出して下さい。
書き順3は書き順2の終点とつなげる山形ですが、ガイドラインから少し
はみ出ても、問題ありません。
”q”です。

”g”の書き順2をディッセンダーの下まで真っ直ぐ降ろした形です。
バリエーション3を長く、かつ下の菱形を通常のサイズにすると”f”ができます。
アッセンダーの上ガイドラインからスタートします。

右端の”f”でもOKです。小文字の中でアッセンダーからディッセンダーまでフルに使う唯一の形です。