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ラスティック体 説明
ラスティック(RUSTIC)体の説明に入ります。

ローマ時代、1世紀〜5世紀にポピュラーに使われていた書体です。


アンシャル体より少し前から楷書体として使われているので
パピルスや石碑に書いていた書体です。

ルスティカ体、キャピタル・ルスティカ体とも言われ、
大文字・小文字の区別はありません。

古風な雰囲気漂う書体なので、聖書の言葉が良くあい、
中世ヨーロッパまで長い間写本に出現します。

このページは。。。 基本練習1,2 
”A”〜”F” 
2ページ ”G”〜”N”
3ページ ”O”〜”Z”

ペン先6つ分がXハイトになります。

ペン先の角度ですが、”基本は”45度です。

しかし、基本練習1でみられる末広がり垂直線が特徴なので、
ペン先をかなり垂直に近づけて持つことが多いです。

基本練習1
この独特の垂直線を最初はひたすら練習しましょう。
ここで手がうごかないようだと、アルファベットの大部分をまともに書くことが
出来ません。

始点でペン先を70度にしてみましょう。そうすることで、垂直線の出だしを細くします。
ペン自体はまっすぐ下に降ろしながらペン先だけ右にすこしずつ回します。
ベースラインに着く頃には45度になっているとベストです。

大切なポイントは2カ所の赤○です。
頂点は鋭角に尖らせ、終点できっちりシャープに留めます。青○のように途中で
いびつになることがありますが、物差しで引いたような線を求めているわけでは
ないので、まずはポイントを押さえて下さい。

最初はこの角度を出すだけで大変だと思います。
基本練習に一番近い形が”I”です。

書き方は2通りです。
上記の書き方に慣れ、なおかつゴシック体・フラクチャー体を終えられた方は、
左のように一気に書くのが楽です。

そうでない方、特に基本練習の終点で45度までどうしてもペン先を動かせない方は
書き順2のように底の部分だけペン先の角度を直して書くのが綺麗です。

ここでは一応、前者の書き方で以降説明していきます。
”L”です。

ペン先7〜8つ分の高さになるようにスタートします。

後は”I”と同じです。
”L”が滞りなく書ければバッチリOKです。
基本練習2
もう1つ大切な形を練習しておきます。
”O”です。

同じペン先45度でもイタリック体の場合とは形がことなります。
横幅があり、菱形に近づきます。

書き順1 左の半円を書きます。始点・終点で細い線を出します。

書き順2 右の半円を書きます。書き順1の始点・終点とぴったり
      合わせて下さい。


アルファベット順説明
”A”です。

書き順1 ウエストラインより少し下からペン先45度で図のようにはいります。
      始点は細いラインを出し、角を作って右斜め下に降りていく流れには
      少し柔らかみを持たせて下さい。
      終点でも細いラインを出します。

書き順2 Xハイトの中心より少し上を始点とし、右から左下に向かいます。
      終点は必ず細くなるように緩やかにカーブします。

書き順3 ベースラインに沿って小さな山を描きます。書き順2の終点に少し触れます。
”B”です。

書き順1 ”L”と同じです。

書き順2 始点を”L”の頂点に合わせます。2つの山の切り返しはXハイトの中心
      より少し上です。
      ※ 上半身のカーブは小さく、下半身のカーブは膨らみすぎないように
        下向きです。
ラスティック体の”B”はヒョロっとした印象を与えるように書きます。
”C”です。

書き順1 ”O”の書き順1と同じです。

書き順2 ”O”の書き順2と書き出しはおなじですが、Xハイト上3分の1内で図の
      ように書き終えます。
”D”です。

書き順1 ”I”と同じです。

書き順2 ”I”の頂点に始点を合わせ、膨らませながら書き順1の終点に繋げます。
      ※ 膨らまし過ぎると他のアルファベットより目立つの注意。
         ”O”の右半円を目安にして下さい。
”E”です。

書き順1 ”I”と同じです。

書き順2 ”I”の頂点に始点を合わせ、短く斜線を引きます。

書き順3 Xハイトの中心より少し上で横線を引きます。
      始点は”I”を突き抜けています。きっちり水平線より少し斜線にします。
”F”です。

書き順1 ”L”と同じです。

書き順2 ”L”の頂点に始点を合わせ、短く斜線を引きます。

書き順3 Xハイト上3分の1で”i”の書き順3と同じように引きます。