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カリグラフィー・テクニック

マスキングテープを使う

前回の”レースペーパーでステンシル”では紙の仮留め用としての
マスキングテープをご紹介しました。

もう1つの大きな役割として色付けの際に直線的に色分けしたいとき、絵の具の侵入を防ぐ為に使います。

よくある使い方として作品づくりで紙の余白を汚したくない時にサイズにあわせてテープを枠組みしてはります。

今回はこの特性を利用し、チェック柄をつくってみます。

マスキングテープについて。。。


マスキングテープと一言で言っても用途に応じて多種類でています。
購入の際、画用紙等に貼る紙のマスキング・テープとしてお探しになれば間違いないです。
画材・文具関連あるいは工作関連のお店で売っています。

今回のような使い方をする紙テープで、”ドラフティングテープ”、”メンディングテープ”という呼び名で
売っている場合もあります。

それぞれテープ幅や粘着の強さに数種類あります。

また、紙との相性によってはくっつきすぎたり、逆に剥がれやすかったりします。
テープの品質状態、気温・湿度によっても粘着性が微妙に変化します。

大切な作品で使う際は相性を必ずテストしてみて下さい。

また、長時間貼ったままにしておくのは禁物です。

今回は”バニー社”のマスキングテープ(HPには載ってなかったです)を使いました。
3M”ではドラフティング・テープを出しています。

右側がマスキングテープです。
今回は1.2o幅を使っています。

自分がチェック柄をつくりたい方向へ
テープを並べて貼ります。

きっちりした直線ラインを残したいときは
テープの縁をしっかり貼り、絵の具の進入を防ぎます。
テープを貼っていない部分に絵の具を塗ります。
今回のように直線の場合は平筆が便利です。

実は平筆に使い慣れた方なら、テープを貼らなくても
きれいな直線がひけますが、一般的には難しいです。

さて、色を塗ったら乾わかし、テープを剥がします。
粘着性が弱いと言ってもそれなりに張り付いているので、
ゆっくりそっと剥がしましょう。
次に方向を変えてテープを貼ります。

この後、また絵の具を塗るわけですが、
平筆でサッと素早く数回で塗り重ねるようにすれば、
耐水性でない絵の具やインクでも下の色を引きずることは
ありません。
手持ちの材料でトライしてみて下さい。
チェック柄を完成させてから隙間に文字や模様を入れてみました。

マスキングテープ一本で色んな工夫ができます。

下記の作品も参照して下さい。

もう少し大きなサイズはリトル・ギャラリーでご覧になれます。