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スパッタリングでサマーカード

Vol.63 2011年7月

カリグラフィー・テクニック Vol.63-1

通年、様々な作品でスパッタリングは使えます。

夏の涼しげな演出にも不可欠です。

基本的な動作は
19.スパッタリングしましょう!
で確認して頂くとして、
ちょっと変わった道具も今回使っています。

作品としての写真は
リトル・ギャラリーが分かりやすいのでご覧下さい。

カリグラフィー・テクニック Vol.63-2 まず”Summer”とハガキのど真ん中に書きます。

スパッタリング後水分を吸う事で紙は撓みます。
ある程度厚みがある紙を使うと変形が少ないです。

次にスパッタリング。
ここで王道の網ではなく歯間ブラシを使います。
(写真右下)

先に細くて小さいブラシが付いているタイプです。
絵の具を含ませ、筆やペンの軸などで弾きます。

絵の具をたっぷり使えば、網よりも細かい処を狙い撃ちできます。

勿論、ブラシの位置を紙から離す程、広範囲に飛び散ります。

最後に観にカラータイルを張り付けている土台のシートが
網状だったのでそれに絵の具を塗ってペタン、と紙に押しつけています。

ミカンのネットなどでも代用できます。
スッキリした男性にも気軽に渡せるデザインが楽しめます。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-3 スパッタリングでお馴染みの網を使っていますが、
スパッタリングしたい場所よりも隠したい場所のほうが多い処が
今回の特徴です。

白っぽいところは幅3cmのマスキングテープを貼っています。
普通、カリグラフィーでは使わない幅ですが、
デザインによっては幅広テープも大変便利です。

スパッタリングして、必ず乾かします!
そんな時間はかからないので、必ず待って下さい。

スパッタリング直後にテープを外したり作品に触れると、
折角の繊細なインクの粒を擦ってしまうかもしれません。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-4 テープをはがし、さらに紙を2枚重ねて仕上げた状態です。

ずばりスイカです!!というデザインは市販のカードでも良く見かけるので
ここではスイカかなー、それとも雨のしずくを表現しているのかなーと
色々想像して頂ける曖昧さを取り入れました。

スパッタリングだけでなく、色も見て頂きたいです。

ただ青1色しか使用していないのに、下の紙の色によって
色味が変わります。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-5 ある程度ランダムに広がっても問題ないスパッタリングに慣れたら
文字そのものもスパッタリングしてみて下さい。

ステンシルのようなふんわり感を表現出来ます。

まず型紙に字ありき。
切り抜く前に切り落としてはいけない部分にハッキリと○印。

それから使い慣れたカッターでくり抜いて下さい。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-6 上記型紙をくり抜いた状態、それとカリグラフィーペンで書いた
模様もくり抜きました。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-7 カードの表面部分です。

実際の色の淡さと模様の絵の具の濃さを比べて下さい。
同じ型紙を4か所に使ったのでこれだけ濃く絵の具が付いています。
(網と歯間ブラシ両方を使いました)

スパッタリングで濃い色を出したい時はこのくらい絵の具を
重ねる必要があるとも言えます。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-8 カードの表紙をめくった状態。
文字の型紙は一度だけスパッタリングに使用し、
ついでにエンボスの型紙としても使いました(左下)。
カリグラフィー・テクニック Vol.63-9 夏のラブレターの一部です。
少し見辛いですがレースペーパーを置いてスパッタリングしました。

文字を書いた後です。

文字色とスパッタリングは同じ色です。

赤・青・黄の3原色で赤茶を作りました。