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かぼちゃバッグを作りましょう

Vol.71 2012年9月

<2012年9月> かぼちゃバッグを作りましょう
calligraphy halloween cards 2012


とても簡単なかぼちゃバッグの折り方を思いつきました。

シンプルな折り方なので世界のどこかに存在しているかもしれませんが、
私なりの工夫を説明していきたいと思います。

それと今年(2012年)ご説明したアクリル絵具やマニキュアも
復習がてら取り上げています。

作品詳細はリトル・ギャラリーをご覧下さい!

かぼちゃバッグ

ハロウィン かぼちゃバッグの作り方1
サンプルと同じように作成する場合は、A4用紙を横置きにして使います。
位置は赤線を目安にして下さい。
<縦に折り目>
中心線は鉛筆で薄く引きます。
顔の中心部でもあるので、折り目はつけないようが良いと思います。

この中心線左右に3cm間隔、2.9cm間隔で折り目をつけます。

<横に折り目>
今度は上から3cm(フタになります)、下から8cm(袋になります)それぞれ
折り目をつけます。

次のステップを美しく仕上げる為に
芯が出ていないシャーペンで折り目をつけましょう。
ハロウィン かぼちゃバッグの作り方2 中心線から3cmの折り目は谷折り、
隣2.9cmの折り目は山折りにします。

それからフタ部分、袋部分を谷折りで内側に折ります。

ここまでで左の写真のようになります。
ハロウィン かぼちゃバッグの作り方3 今度はカボチャ上下左右の輪郭を作ります。
お好みで斜めに折り目をつけます。

ここは素手でいきなり追っても問題ないです。
ハロウィン かぼちゃバッグの作り方4 斜めに折った部分を開き、折り目に沿って紙を”∨”状に凹ませます。

左の写真を参考にして下さい。
ハロウィン かぼちゃバッグの作り方5 今度はひっくり返します。

縦の折り目を折り返したことでポケットが左右に出来ます。
紙の左右両端を軽く丸めながら、ポケットに押し込みます。

これで基本のバッグは出来上がりです。
ハロウィン かぼちゃバッグの作り方6 仕上げにはいりましょう。

折角ですが、紙を開いて下さい。

フタの折れ線部分中心に切り目を作り、
フェルトのへたを通します。

サイズ・色は顔の輪郭の雰囲気、好みで変わりますが、
左写真のように”T”字状に作っておくと、
フックがわりに内側でひっかかります。
ハロウィン かぼちゃバッグの作り方7 顔です。ここもまったくお好みで仕上げて下さい。
個性の出しどころです。

私は黒フェルトを切り抜き、シャーペンで周囲の繊維をほぐしました。
普通の糊でくっつきますが、念のため暫くは本などを重石にして乾かすと
確実にくっつきます。

ミニフラッグ

ハロウィン フラッグの作り方1
ミニフラッグを作りました。

三角形の型紙を用意し、鉛筆で輪郭をなぞります。

写真のように△▽を隣り合わせで書くと、紙の節約になります。

ペン先の太さには注意が必要です。
左は底辺5cm、高さ3cmの△に収まるようにミッチェル4を使っています。
ハロウィン フラッグの作り方2 糊白に折り目をつけます。シャーペンを使うのが折り易いです。

折り返したことで両端が少しはみ出ますが、
これは必ず仕上げ前にカットして下さい。
ハロウィン フラッグの作り方3 刺繍糸にフラッグ達を繋げました。
スティック糊で良いので糸とフラッグの糊白ににシッカリ塗って
貼り合わせます。

乱暴に扱わなければこれで十分しっかりつきます。

黒猫

ハロウィン 黒猫1
100%ウール。これから毛糸を紡いだり、フェルト状にしたり、
そしてつつくのがちょっと流行ってますね。

これで黒猫を作りました。

専用のニードルを買う程マメにやるとは思わないので
シャーペンでツツキまくりました。

内側に繊維を押しこむほど、繊維同志が絡んで形がしっかりしてきます。
結構な量でもちぢまるので、
「ちょっと多いかな」ぐらいの量を手に取ってから始めて下さい。
ハロウィン 黒猫2 最初のうちは球状にツツキまくってればよいですが、
少しずつ猫の形を意識しなくてはいけません。

ある程度頭の形が出来てきたら、机の上に毛の塊を乗せ、
輪郭に相当する周囲を重点的につつくと形が出来易いし、
自分の手も突きません。

と同時に水で毛を湿らせながら作業すると、毛が締まります。

石鹸水や洗剤を使って固める方法もあるようですが、
あまりその手に長時間触れていたくないので
真水だけ使いました。時間かかります。頭だけで1時間かかりました。

目はぬいぐるみ用。出来上がりはリトル・ギャラリーへ!

ミニ屏風っぽいカード

ハロウィン ミニ屏風1
アクリルの銀・金で黒い紙の上に模様を作りました。

型紙はコウモリ型に刳りぬいて輪郭、あるいは内側を筆で軽く
叩きながら彩色しています。

乾いたらガッシュの白を水で薄めて”Happy Halloween”。
字も模様の一部にしたかったので濃く書きませんでした。

勿論アクリル絵具の扱いに慣れている方は、
アクリルガッシュの白で書いても見た目変わりません。

慣れていない人はペン先にアクリル絵具をつけることは避けて下さい。
マメに洗って下されば問題ないのですが。
ハロウィン ミニ屏風2 仕上げにマニキュア(渋いシルバーのラメ)でクモの巣づくり。

これは爪楊枝を使って紙の上を引きずるように巣づくりしました。

ハロウィン ミニ屏風3 ここまでカードの表面としての作成過程ですが、
カラーコピーを取りました。

他の事に使いました。
これまた結果はリトル・ギャラリーをどうぞ。

ハートと薔薇とコウモリ

ハロウィン ハートのカード1
どこかヴァレンタインカード風、だけど
コウモリが居ることでハロウィンを暗示させています。

ケント紙でハート型に刳りぬき、
抜いた紙でコウモリの型紙を切り出し、
さらにバラ型に細かく刳りぬきました(紙を無駄にしませんです)。
ハロウィン ハートのカード2 ひたすらひたすら余白にバラの型を使って色をつけていきます。

アクリル云々はあまり関係ない作業ですが、
アクリルは乾きが早いし、このような作業を通して
アクリル絵具に慣れて頂くのも良い方法だな、と思い

アクリル絵具2色混ぜて濃いピンクを作りました。

2012年版ハロウィンのテクニックの説明はここまでです。