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カリグラフィー・テクニック

マーカーペンで書くクリスマス・カード
このページで使用したマーカーペンです。いずれもカリグラフィー用です。
上から順に
 先が二股になっている
 先が筆型のタイプ
 3.5ミリのペン先
 2ミリのペン先
 3ミリの油性マーカー(写真は金色ですが、白や銀も売ってます)

私は各種数色ずつ持っていますが、バラで必要な色だけ購入する方は、
クリスマス用としては赤と緑、プラスお好きな色を2色ぐらい持つと、充分作れます。
インクの継ぎ足しが必要ないのは非常に便利ですが、新しいペンは堅くて書きにくいです。
私が持っているペンも、試し書きやカード作りを何度も繰り返してやっと書きやすくなってきました。
すぐに本番の紙に書かず、書き心地を確認して下さい。
使用したマーカーペン 3.5o幅 2o幅
金色の3o幅
3.5o幅 2o幅
2股
2o幅
2股 筆型
3.5o幅 2o幅
金色の3o幅
3.4o幅 2o幅
参考になる技法 リボンの描き方
柊の描き方
ポインセチアの描き方
リボンの描き方
2色使い
クリスマスツリーカードの書き順 リボンの描き方
クリスマスリースカードの書き順
ぼかし技法
<リボンの描き方>

左の順序でリボンを描きます。まず結び目の位置を決めて下さい。
A〜Dまで、ヒョロッとした細いラインが出てますが、ペンの使い方にコツが
あります。
細い線を出したい方のペン先の角にペンを傾け、尖った角だけを紙につけて
から、描きたい方向へペンを引っ張ります。

最初はちょっと分かりにくいかも。文字の練習ではないので、自分が描きや
すいように紙の向きを変えて下さい。
<柊の描き方>

葉の描き方だけ特徴があります。
@、Aとも1つ目の菱形を描いたら、2つ目の菱形を少し重ねます。
そうすると柊らしさが出ます。
赤い実はペン先の幅を利用した菱形で表現します。
<ポインセチアの描き方>

中心からずれないように葉を放射状に中心から外へ描くときれいです。
@ 細いペンで内側の小さな赤い葉を描きます(例は2ミリ幅)。
A @より太いペンで(例は3.5ミリ)外側の赤い葉を描きます。
赤い葉は最初に細いラインを出すのがポイントです。
B 太いペンで緑の葉を描きます(例は3.5ミリ)。

最後に中心部に黄色や金で小さくドットを打つと綺麗です。
<クリスマス・ツリーカードの書き順>

@ 文字を載せるリボンを筆型のペンで描きます。

A 文字を書きます(例は2ミリ幅のペン)。

B ツリーを波線で表現します(例は二股のペン)。
  この時もしっかり細い太いを繰り返して描くとカッコがつきます。

C 根元に年号を書きます(例は二股のペン)。

D 一番最後に★やドットを描き加えて全体のバランスを取ります。
<クリスマスリースカードの書き順>

一番の問題は@でしょうか。面倒くさくても必ず何度か練習して下さい。
一周する内に、最後余る分には問題ないですが、足りなくなる事もあります。
特に"Christmas"は長いスペルなので、イメージより距離が長くなりがちです。
例では2ミリ幅で書くアンシャル体に合わせてます。
Xハイト下ガイドラインに相当する内側の円は半径3センチです。文字の高さに
合わせてもう1つ円を下書きすると書きやすいです。
普通のコンパスでも針を紙に押しつけなければ穴が目立ちません。

@ 字間を空けながら文字を書きます。後で間にリボンを書くので。
A リースの中央に文字を入れます。太めのペンが見栄えが良いです
 (例は3.5ミリ)。年号やカードを渡す相手の名前なども試して下さい。
B リボンを描きます。例は3.5ミリのペン。
C リースに絡むリボンを描きます。外側から内側へ紙を回しながら描くと楽です。
 何文字かおきに描きます。アバウトで。
D 最後にドットを打ちます。
<2色使い>

マーカーペンだと、文字のグラデーションは楽しめないのでは?と思われがちですが、ちょっとした手間で色の変化が楽しめます。
上記の写真のカードは"Season's Greetings"が2段で上下2色に分かれています。
2色のマーカーを用意し、色を変えたいところで持ち替えます。
1色目のインクが乾かないうちに2色目を繋げると、色が少し混じり合ってきれいです。
色が混じり合ってもきれいなマーカーを選ぶこと、ペン先の角度を変えないように注意する事が大切です。

他にペン先の端に別の色のペン先をこすり、同時に2色を出す方法もあります。
<ぼかし技法>

かっちりと書くばかりでは、つまらないという方にお薦めです。
水を含ませた筆で文字や模様をぼかしたい部分を湿らせます。紙が乾かない内にマーカーペンで書きます。
模様などは筆を使ったり、紙を動かすことで形を変えます。もちろん、紙に含ませる水の量も影響します。
紙が乾くまで、最終的にどういう風に仕上がるかわからない、偶発性を楽しむ技法なので、文字も読みにくくなったり、形が少し崩れ
たりします。

文字はちゃんと見せたい、という方は模様の部分だけぼかして下さい。
厚手のしっかりした紙を作って下さい。薄手の紙は破けたり、乾いたあとボコボコしてしまうので。