カリグラフィー・パラダイス       TOP MAIL

カリグラフィー・テクニック

2001年版クリスマス特集・ステンドグラス風カード

セロファンを利用して、ステンドグラス風に作ってみました。
カードというよりは、上に紐をつければオーナメントという感じに
仕上がりました。

2つ折りにできるよう、紙を倍にすれば、メッセージカードにもなります。
メッセージを蛍光ペンで書くと綺麗かも。

型紙をグラファイト・ペーパーで黒い紙に写す状態です。
19.5×13センチのカードに1.5センチの奥行き、1センチの糊代を4方に
つくりました。

グラファイト・ペーパーは版画やトール・ペイント用品を扱っているお店に売っています。


ゴシック体部分はカリグラフィーペンで書きましょう。
グラファイト・ペーパーで写すより形が綺麗に出ます。

ホワイトのインクか絵の具で書くと、切り取る時に楽ですが、お薄でいいです。
濃すぎると、切り込む時の振動(?)でぽろぽろと剥離してうっとうしいです。
カッターで切り抜いていきます。
私は紙を図ったり切ることが多いので、大判のカッティング・シートを机に置いて作業
しています。
シートをお持ちでない方は古雑誌を使うことをお薦めします。
ぼろぼろになったページからどんどん破ればよいし、適度なクッション性で切りやすく
なります。

切り抜きが完了したら薄い色の紙を敷いて、切り残しがないかチェックしましょう。
細かい箇所や角などが毛羽だったらカッターで削いでから、水を含ませた筆でそっと
なでると、幾分落ち着きます。

今回は手持ちのレザック紙を使いましたが、厚手なので、切り抜き作業はちょっと大変
でした。かといって薄手だと縒れたり千切れたりしやすいので、紙の選定は大事です。
いよいよセロハン紙を貼ります。今回、無色、黄、赤、青、緑の計5色です。
購入した文房具屋さんいわく、最近は色数多く作らないとのこと。
まずセロハン紙を購入し、揃った色数でデザインを考えた方が無難かもしれません。
色違いのセロハン紙を重ねれば、混色出来ますが、発色がよくありません。
セロハン紙を貼る前に、黒い紙は裏返して下さいね。
貼り方ですが、貼りたいところに糊を付け、セロハン紙をピンと貼るように置いてから
カッターで削ぐように切り取りました。

糊をつけた部分に合わせてセロハン紙を切っても良いですが、綺麗に貼りにくいです。

どちらの作業もそこそこ根気がいります。今回のようなシンプルな図案でも手間がかか
るので、もっと細かい図案にチャレンジする場合は、慌てず優雅にのんびり進めましょう。

セロハン紙は指紋がつきやすいので、手袋をはめるか、ピンセットではさむかにして下さい。

スティック糊は、塗りやすかったですが、強力タイプを使ったら、糸が引きやすかったです。
ですが、くっつきやすいのには助かりました。
セロハン紙を張り終わったら、紙を裁断し、折り目を入れます。
裏側に光を通せる薄い紙をはります。
今回はトレーシングペーパーとしては厚手のタイプを貼ってみました。

貼りにくい時は、マスキング・テープで仮留めして下さい。

補強の意味もあって厚手にしていますが
セロファンによく光を通したい場合は薄手のトレーシングペーパーを貼るか、
何も貼らずに飾ってください。