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マニキュアとユニオンジャック

Vol.69 2012年7月

カリグラフィー・テクニック Vol68

透明感は夏の演出に大切です。
ラメ糊もいいですが、実はマニキュアが便利。

このページでは基本的な使い方を確認して頂き、
詳細はリトル・ギャラリーをご覧下さい!



マニキュアを使う

カリグラフィー・テクニック マニキュア基礎1 マニキュアは便利です。
ゴシック体で”Summer”と書いた後(耐水性でない絵具でOK)、

写真上のマニキュア2種類(ダイソーで購入)で装飾。

ウォーミングアップがてら、フリーハンドで枠飾りを塗り、
ゴシック体特有のひし形に”◆◇”と交互にマニキュアを乗せています。

マニキュアはご存じの通り、空気に触れた途端、揮発していくので
下の絵の具を滲ませないです。

使った2本は同じメーカーなのに、感触が異なりました。
左側のパールホワイトは少し水っぽかったです。

紙の上の伸び具合がメーカーや種類で異なる事はご了承下さい。
カリグラフィー・テクニック マニキュア基礎2 左側のサマーカードでマニキュアの扱いに慣れたら、
少し凝ったことをしてみましょう。

写真右側は左側と同じ耐水性ではないガッシュ(不透明水彩)を
使って”Summer”と書いています。
カリグラフィー・テクニック ユニオンジャック1 文字の上にユニオンジャックを彩色します。
キリッと格好良く仕上げたいのでマスキングテープを有効利用します。


怖がらずに隙間ないようテープを張ります。
(粘着力が強いマスキングテープはご遠慮下さい)

国旗の青の部分をまず塗ります。
写真は一度塗りして乾かしている状態。

カリグラフィー・テクニック ユニオンジャック2 同じマニキュアで2度めを塗って乾かしたら、
マスキングテープをそっと剥がします。

周囲だけはまだ残しておいて下さい。
カリグラフィー・テクニック ユニオンジャック3 赤い線の部分を塗っていきます。
+、×全方向を一度に塗るのは至難の業です。

ここは一方向ずつ、ゆっくり進めて下さい。

写真は横線を仕上げてから縦線を一度塗りした状態。
各作業2度塗りがお勧めです。

マスキングテープは白の余白が綺麗に出るように
貼る位置は慎重に見定めて下さい。
カリグラフィー・テクニック ユニオンジャック4 今度は斜めです。
リトル・ギャラリーを見て頂くと分かりますが、
ユニオンジャックの×部分の白い余白は左右均等ではありません。

他の国旗で試すのも面白いと思いますが、
それぞれ国のシンボルとして配色・バランスに
細心の注意を払ってデザインされています。

必ず正確な国旗デザインを調べ、出来る限り忠実に再現すると
失敗する可能性が減ります。

マニキュア & アクリル絵具

カリグラフィー・テクニック アクリル&マニキュア1 カードの背景として、アクリル絵具2色でダリアを描きました。

C-1のペン先を使っています。
最初、濃い目の絵の具をペン先に挿し、その後水のみを含ませた
筆でペン先に水分を足すと、少しずつ色が薄くなります。

アクリル絵具は水っぽくても滲まないので出来る作業です。

ただし、アクリル絵具に慣れてなくて描き終わるまで
時間がかかりそうな濃淡がどうの、よりはペン先をマメに洗って
絵具が固まらないようにすることを優先して下さい。
カリグラフィー・テクニック アクリル&マニキュア2 ダリアの描き方をご説明します。

左側が完成、右側がまず第一段階。

中心位置を決め、中心から外側に向かって細長いひし形を書きます。
紙を回しながら5,6個同じひし形を書きます。

実際のダリアも中心部は細長いので、それをイメージしてみて下さい。

カリグラフィー・テクニック アクリル&マニキュア3 第一段階で細長いひし形であれば、各ひし形間に広いスペースが出来ます。
この間に幅が広いひし形を書いていきます。
カリグラフィー・テクニック アクリル&マニキュア4 第三段階では、各ひし形間にはより広いスペースが出来るので
2個ぐらいずつ書いていきます。

その後、さらに周りにバランスを見てひし形を書き足します。

これでダリアの出来上がり。

第一段階で大きなひし形を書いたり、全体の形を気にして
ダリアの中心部を忘れるとバランスを崩す元となります。
カリグラフィー・テクニック アクリル&マニキュア5 ダリアを描き終えたら、
耐水性でない絵具で結構なので
上に”SUMMER”を書きます。

今回はゴールドを使っています。

ダリアをゴワゴワな絵具で描いていなければ、
字は普通に滑り良く、滲まず書けます。
カリグラフィー・テクニック アクリル&マニキュア6 マニキュアで枠を塗りつぶします。

カードの折り目位置にマスキングテープを貼り、
楕円状のカーブはフリーハンドで。

鉛筆で先にアウトラインを書いておきますが、
今回は分度器のカーブを利用しました。
どこからどこまでのカーブを使った、と認識しやすいので
お薦めです。

最終的な仕上げはリトル・ギャラリーをご覧下さい!