
ギルディングは過去何度も取り上げましたが、
大抵たまにやってみるかどうかなのでいざギルディング、と言う時
ちょっとしたところで失敗しがちです。
過去のページと重複する説明もありますが、
簡潔に作業出来る工程をご説明します。
出来れば過去の説明もお読み下さい。
作品詳細はリトル・ギャラリーをご覧下さい!
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今回は62.文字をギルディングでご紹介した
ギルディング糊を使います。
なかなか市販はされていないのでネットでお買い求めを<(_ _)>
この糊の利点はペン先に直接挿入できること。
水で薄める必要はありません。
インクよりは書き辛いので心配な方は必ずお試しを。
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ハート型に見立てた”L”の糊を乾かしている間に小文字を書きます。
何かの技法と練習通りに文字を書くことを1枚の紙の上で行う場合、
難しいほう、あるいはごまかしが利かないほうを先にトライすることを
お勧めしています。
このサンプルの場合は糊で文字を書くことがインクで書くことより
若干難しいので、先に”L”を書いています。
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今回のサンプル群は基本的に金箔のみを使っています。
銀箔、アルミ箔より幾分しなやかで扱いが楽だからです。
写真右端の半透明の紙(裏打ち紙)はとても大切です。
箔同士の間に入っていますが、捨てたりせず、
箔と一緒につまんだり、箔をこする際のカバーに使います。
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糊が乾いたら(半透明から透明になったら)
フワッと箔と裏打ち紙を乗せ、軽く指でこすってみます。
糊付けした部位が浮かび上がります。 |
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このギルディング糊は箔の付きが良いので、
あまり念いりに箔をこする必要はありません。
糊づけしたところを一通りこすったら余分な箔を剥がしていきます。
大きな面積で剥がれるとろこはそっとめくり、再利用。
(竹ばさみが箔を劣化させないのでお薦め)
後は乾いた大きめの筆で箔を落としていきます。
(筆の毛は豚毛や牛毛などの固い毛は避けて下さい)
力を入れず、かつ糊づけした淵の箔を確実にそぎ落とします。
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ペン先で糊づけした場合、その時の糊の量が
ギルディングの盛り上がりを決めます。
基本、筆で糊を盛るより平らに仕上がります。
線が掠れちゃったりした時は上記までの工程を終わらせてから
細筆で糊を足して、また金箔貼りです。
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キャンドゥ系列で買ったコースターで飾り付けです。
コースターを4等分に切り、バランスよく各角をくるみます。
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裏側はこんな感じで折り込んでいるだけ。
完成はリトル・ギャラリーを観て下さい。 |
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今度はゴシック体の”L”を筆で糊づけです。
左の写真は糊をつける直前。
金箔がきっちり付かなくても目立たないように
黄~オレンジのインクか絵具で字を書いておくと良いです。
(トレース作業より幾分楽でしょう)
この後”L”だけに細い筆で上記の糊を盛りました。
仕上げとしてのリボンの巻き方が変わっていますが
下2枚の写真がヒントです。
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カッパープレート体もギルディング出来ます。
ペン先に糊を挿して書く方法です。
金糸のような細いギルディングを楽しめます。 |
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上記までは肌理の細かい白い紙を使いました。
白い紙でのギルディングに慣れたら黒地にやってみるのも良いですよ。
文字は薄めの白い絵の具で書きました。 |
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筆で糊を持っていきます。
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金箔を落としているところ。
理想のすっきりした線が出ていない場合は
カッターの歯の裏で淵をそっとなぞります。
それでもいまいちの場合は糊で補正します。
でもいじり過ぎるとドンドン酷くなる可能性があるので、
「ここまで」と割り切りが必要。
大切な作品なのに綺麗に箔が乗らなかった時は
最初からやり直す勇気も必要です。 |
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チョコ用の型を使ってエンボスしちゃいましたー。
方法はエンボッシング関連ページをご覧下さい。
この作品はモダンな感じに仕上げたかったので
”LOVE”の上にグロスメディウムで格子柄を塗りました。 |
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番外編。
生徒さんから布用のえのぐを借りました。
キャンドゥで売っていたクッションカバーの生地に書きました。
この絵の具はあまり水で薄めない方が扱いやすいです。
水っぽい状態で字を書くと滲み易いです。 |