
ちょっとした模様、ひと文字二文字のアルファベットなどで
基本的なエンボスの手順に慣れたら、もうひと手間加えてみましょう。
作品詳細はリトル・ギャラリーをご覧下さい!
|
 |
一番肝心なのは、やっぱり元のデザインです。
左のサンプルは、”E”に3重の枠をエンボスする場合のデザインです。
左上から 原紙、トレーシングペーパーに転写、型紙用の紙に転写後
と3種類紙が必要です。
トレーシングペーパーの利用に慣れていない方は段取りに気をつけて下さい。
1.原紙の上にトレーシングペーパーを乗せる
2.HPぐらいの鉛筆でデザインの輪郭を写す
(枠の部分は定規を使いましょう)
3.原紙から外し、トレーシングペーパーを裏がえす
4.2でなぞった線の辺りに鉛筆の芯を軽くこすりつける
(枠部分は各角の辺りをこすれば良いです)
5.型紙用紙(ケント紙使用)の上にトレーシングペーパーを乗せる
6.2で移した線の上を鉛筆でなぞる
(枠部分は各角の位置が確定したら、枠線は定規で引きます)
滅多にこの作業を行わない方は3,4あたりの作業を飛ばし易いです。
|
 |
型紙をカッターで切り取ります。
今回のデザインでは4つの型紙が出来ます。
私は写真にあるような、太い刃のカッターが好みですが、
必ずご自分にあったカッターを使って下さい。
(切れにくくなった刃のままでは細かい作業は大変ですよ)
|
 |
一番外側の枠から膨らませていきます。
デザインとしては”E”が中心で成り立っているので”E”から
エンボスしたくなります。
ただ、折角綺麗に文字部分が膨らんでも、その後周りを膨らませると
その状態び合わせて文字部分も目立たなくなります。
エンボスは、一番目立たせたいところは最後に作業して下さい。
左の写真は外枠用の型紙を置いた状態です。位置が決まったら
必ず裏がえし、エンボッサー、スタイラス等で枠の周囲を押します。
※先が尖っていないもので紙を押すことが大切なので、
丸い割りばしや爪楊枝の頭などを紙やすりで丸みをつけて使っても良しです
|
 |
上の状態で外枠は□状に膨らんでいます。
紙を表面に戻し、次の枠の型紙を乗せます。
また裏っ返して同じ作業です。
|
 |
またまた紙を表面にし、一番内側の枠の型紙を乗せます。
またまた裏っ返して同じ作業。 |
 |
紙を表面に戻し、やっと”E”の型紙を乗せます。
左の写真が分かり易いのですが、角型紙の縦横中心線、天地が
分かるようにしておくと、スムーズに型紙を嵌めていけます。
裏っ返して”E”部分をエンボスして下さい。
|
 |
状態が少しでも分かり易いように、作品(左)・型紙(右)を
鏡開きのように並べました。
|
 |
円形カッター初登場。
三幸製図機械製作株式会社(平成25年2月からドラパスですって)の
スケールカッター・コンパス。
名前通り、カッターとコンパスどちらとしても使えます。
気に行ったのは半径7.5センチまでOK。
替え刃も3本ついていて、1,000円しない。見た目も可愛い。
普通のケント紙くらいの暑さなら、刃先で何度かなぞりながら
円を囲めば綺麗に刳りぬけます。
(刃の方向には気をつけて下さい)
左の写真が型紙になります(トレースのコツは上記と同じ)
完成はリトル・ギャラリーを観て下さい。 |
 |
最初に外枠用の型紙を使います。
型紙の位置が決まったら、必ず裏返して下さい。
(当ページを最初から読むとくどいでしょうが、忘れる方が多いので)
写真に写っているトランサーを使いましたが、主にヘラ状の方を使いました。
(写真左上の影で確認して下さい)
タダの正円の型紙ですが、輪郭部分に沿って紙を押していけばOKです。
|
 |
この段階が大切です。
◎状の型紙、”IH”をくり抜いた型紙2枚を順に嵌めて下さい。
円形カッターで切り取る前の状態に戻します。 |
 |
マスキングテープや指先を駆使しながら、◎だけ取り除きます。
”IH”の型紙は絶対ずれないように注意して下さい。
また裏返して、円の内側と”IH”部分を押せば
輪っかに囲まれた”IH”の出来上がりです。
今回敢えてやり辛い厚手の黒い紙にエンボスしています。
手探りでエンボスすれば、紙が透けなくてもどうにかなる、
というサンプルです<(_ _)>
リトル・ギャラリーで出来上がりを確認して下さい。
ここでマスキングテープについて注意。
このやり方の場合、どうしてもマスキングテープを貼った部位も
裏からこする事になります。
紙とテープがしっかり貼りついてしまうので、
先にマスキングテープを指や紙の上でぺたぺたして、
粘着力を落として使って下さい。
そうすれば、お手持ちのマスキングテープをご利用できます。 |