
上の写真は下で説明する道具で”i”を書いた状態です。
上から
・割り箸(頭のほう)
・割り箸(口に入れるほう)
・丸箸
・竹串
・ストロー
加工しなくても書けますが、少しでも使いやすいようにそれぞれ手を加えています。
【割り箸の削り方】

割り箸を割った直後の状態、頭のほうです。
ご自分が使いやすいナイフを使ってください。

平らな面を斜めに削り落とします。
片側を少し削ったら反対側、と交互に歯を入れます。
片側だけ一生懸命削ると力がかかり、割れる可能性があります。
割り箸は硬い時がありますが、それでも10分あれば十分作れます。
写真は3分程度です。
この状態まで薄く削ると、カリグラフィーのペン先にかなり近づきます。
口に入れる側も同じように削ると
1本で2種類のペン幅を持つことになります。
【丸箸】

削る前の丸箸とカッター。

丸箸の先も両面を斜めにカットします。
丸箸の材質は適度に柔らかいのであっという間にカット出来ます。
【竹串】

焼き鳥など指す普通の竹串で結構です。

先をプチッと削り落とします。
少し平らになります。
竹串は細いのでインクの付きを少しでも良くするためにひと手間加えます。
串に対して斜めに薄く何本か切れ目を入れます(写真はその最中)。
ガラスペンの先の溝をイメージして頂ければ良いと思います。
割り箸、丸箸に比べれば書き辛いですが、インクがある程度串に染みると
幾分使いやすくなってきます。
【ストロー】

牛乳パックとかを指す先が斜めにカットされた細いストローを使います。

柔らかいのでしっかり押さえて刃先をゆっくり斜めに入れてください。

写真がボケてしまいましたがカットし終えた状態。
柔らかいのでスリット(ペン先の割れ目)は入れないほうが良いです。
ハサミを使っても良いので筒状のカーブは殆ど分からなくなるまで
ペン先を細くしてください。
正直書き辛いですが、優しい独特の風合いが出るので
作風によっては便利な道具になると思います。
【ストローを使ったお花の描き方】

花の中心になる位置にインク(絵具)を多めに筆で優しく置きます。

中心から外に向かってストローでクルクルと絵具を伸ばします。

足りなくなったら再びインクを中心に置き、またクルクルします。
ストローが柔らかいので紙を引っかかず出来る作業です。
ただ、中心部に数回インクを置き、ストローが何度も通ることになるので
薄い紙は穴が空く可能性があります。写真は普通のコピー用紙です。
【歯ブラシ】

歯ブラシの使い方について少し説明しておきます。
歯ブラシは写真のようなごく普通のもので良いです。
頭の上半分にだけたっぷりとインクを付けます。
後は何かお好きな字を書いてみて下さい。
インクが十分に出るところ、掠れるところの差を楽しめます。
2度と同じようには書けないので短い言葉を繰り返し書き、
一番のお気に入りを作品にしてください。
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