![]() 消しゴムハンコ練習 |
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カリグラフィー・テクニック TOP カリグラフィー・パラダイス Vol.129 2024年2月 |
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カリグラフィーは様々なジャンルと結びついていけますが、ハンコもその一つです。 文字を彫って日々に役立つハンコが欲しいですね! まずは彫る練習です(^-^) リトル・ギャラリー もご覧ください! |
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<デザインを決める>![]() シンプルなデザインでどの程度の消しゴムハンコが彫れるか探ります。 1.トレースする ![]() トレーシングペーパーをデザインの上に乗せ、シャーペンか鉛筆でトレースします。 シャーペンのように先が細ければ太線の輪郭をなぞります。 鉛筆はHBくらいを使ってください。 2.転写する ![]() トレーシングペーパーをひっくり返して消しゴムハンコの上にかぶせます。 軽く指でこするだけで写真のようり転写されます。 消しゴムハンコには色んな種類がありますが、写真はぶるーの面に転写します。 3.切れ目を入れる ![]() 今回使っている消しゴムハンコのように断面が層になっている商品は表面の色の層を削り取っていきます。 ですので刃は数ミリ出して使って頂ければハンコになります。 ただカッターの場合、出す刃が短すぎると彫りにくいので気をつけてください。 できれば残す部分を中心にして八の字状に刃を入れると土台が強くなるのでお薦めです。 難しければせめて垂直に刃を入れてください。 これを意識しないと、残したい部分に向かって内側に刃を入れがちで、千切れやすくなってしまいます。 4.切れ目の確認 ![]() 切れ目を入れたか分からなくなった時はすこしだけ消しゴムハンコを反らせてください。 そり過ぎると割れる裂ける可能性があります。 5.彫る ![]() 今回の2種類のデザインはカッターナイフ一本で彫れることを想定しています。 そうすると彫ったカスは写真左側くらいである程度の塊を持ち上げるように彫ることができると見てとれるかと思います。 この彫り方を目の前で説明しても実際の教室ではチマチマと彫る方を多く見ました。 そうなるとせっかく輪郭に沿ってキレイに刃を入れた後に同じところを何度も切ってしまい、もろくなったり掘り進まない原因になります。 6.割る ![]() 彫り終わったら周りを切り離します。 刃を下まで入れる必要はありません。 定規をあててカッターを真ん中くらいまで刃を入れればキレイに割ることが出来ます。 7.インクをつける ![]() 消しゴムハンコは柔らかいので、こちらは机の上に置き、インクスタンプをポンポンします。 写真を撮ったときうっかりしちゃったのですが、彫り終わった後は練り消しをたたいて細かいカスを取っておいてください。 そうすると写真のようにインクスタンプにカスがつくことが少なくなります。 8.押す ![]() 写真右側の上が彫った後一回め、余計な部分を少し削って2回目が下です。 ここまで30分くらいです。 教室では2時間近くかかる方が多くいらっしゃいました。 これは練習なのである程度割り切りの良さが必要かもしれません。 押すときは上から定規やアクリルの板など平らで硬いものを載せて軽く体重をかけてください。 消しゴムハンコは柔らかいので力のかけ方が片寄りやすいです。 <パッケージ用に使う> ここからは時期的にバレンタイン前でしたので義理チョコ用パッケージをご紹介です。 1.パッケージ用に書く ![]() 薄いピンクのラシャ紙に万年筆で書いています。 ナット・キング・コールの”LOVE”の歌詞です。 CMか何かで聴いた事ある方、多いと思います。 昨年色鉛筆を取り上げましたのでここでも引き続きハートの彩色に使いまいた。 2.コピーする ![]() 大量生産用にコピーします。自宅のプリンター、頂いた和紙ペーパーです。 和紙はカリグラファーズ・ギルドのちょっとしたお手伝いのお礼で頂いたばかりで早速使ってみました。 発色が良く、原紙(写真中央上側)より濃くコピーされました(写真左側2枚) 3.型紙制作 ![]() 包むチョコレートに合わせて作業を進めます。 ここからは包むものでサイズも形も変わりますが何かしらのヒントになりましたら幸いです。 ボンボンと板チョコ、A6サイズで包めるものを想定しています。 ![]() まず板チョコの型紙です。 子の型紙の上にコピーを4等分した紙を置き、透けて見えるガイドラインに合わせて細いスタイラスで定規を引きました。 キレイに折れ線がつきます。 ![]() こちらはチョコレートボンボンに合わせたピラミッド型の型紙です。 2.細工する ![]() ちょっとだけひと手間かけました。 それだけでも気持ちがこもった手作りパッケージになります。 スタンプを押し、余白に一言添えてください。 仕上がりはリトル・ギャラリー もご覧ください! |