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カリグラフィー・テクニック

アジサイの描き方(C−2で描いてみよう!)
  



<2005年7月> 

以前からアジサイの描き方の質問をお受けすることが
ありましたので、簡単な手順をご説明しています。

リトル・ギャラリーもどうぞ。

気軽に試せるようにスピードボールC−2だけで仕上げています。
ハガキサイズ大の紙に書いています。

右のサンプルでは文字部分から書きましたが、
アジサイのほうが心配な方は文字部分は最後でも結構です。

観辛いですが、右半分の空間には鉛筆で薄くアジサイの輪郭を
描いています。
アジサイの輪郭は横長の楕円です。

分りやすいように赤で輪郭を引いています。
(実際には絶対に赤で輪郭など描かないで下さいね)

輪郭内に4つの菱形を一組に花を描いていきます。
(正確には花びらっぽい部分はガクらしいですが、
ここでは”花”と表記しています)

アジサイの品種によっては5枚一組もありますが、
ここでは45度にペンを持てる方ならどなたでも挑戦できる
ように4枚にしています。

時折方向を変えて描いてあげると自然な感じが出ます。

赤+青で紫の絵具で描いています。

続けて青のみで空間を埋めていきます。

この時は無理に4枚一組でなくても、
菱形1つ〜3つ描いても大丈夫です。

隣の組と一部重なっても構いません。
前の工程を一度乾かしてから鉛筆の輪郭線を消しゴムで
そっと消します。

楕円に見えない部分は青や紫で菱形を補足します。

イメージによっては一色でも構いませんが、色味や濃淡を
少し変えるとボリュームが出ます。

また、下記の工程時、中心点を探しやすくなります。
菱形4枚一組で構成した花の中心に点を打ちます。

品種によっては中心も同系色だったりしますが、
メリハリをつけるためには黄色や黄緑がお薦めです。

必ず前工程までを完全に乾かしてから行って下さい。
黄色みのある色の場合は紫と混ざると色が濁ってしまいます。


中心点は細筆の毛先、C−5以下の細いペン先、
カッパープレート用のペン先などで描く事ができます。

しかし、まだ始めて日の浅い方はこれらの道具をお持ちでないと
思います。

そんな方は爪楊枝がお薦め。
頭に絵具をつけてスタンプみたいに押してあげて下さい。
いよいよ仕上げの葉っぱです。
アジサイの葉は縁はギザギザしていますが、
全体は丸みがあり大きい葉です。

この特徴を意識しながら鉛筆で薄く輪郭線を描いて下さい。

葉は黄+青で緑を作っています。
輪郭と葉脈は少し青みの強い緑で書いています。
必ず細い線から太い線へ、上にカーブを描く時は
これが基本です。

描き終えたら、水で薄めた黄緑で内側を塗りつぶします。
この時はお手持ちの筆を使って下さい。

これでアジサイの出来上がり!