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カリグラフィー・テクニック

ヴァレンタインに愛を包みます!

<2007年2月> 

カリグラフィーで文字を書いた紙でプレゼントを包む。
決して目新しい手法ではありませんが、ただ普通につつむだけでなくもう一手間加えて
ちょっと不思議空間を演出しましょう!

下記の説明だけでは仕上がりがわからないと思うので
ぜひリトル・ギャラリーも見て下さい!


まず包むターゲットを決めて下さい。

上記写真の小さな籠にお菓子を入れて、
半透明(使ったのはクラシコ紙)でちょっと透け感を
出すのが目的。

新聞チラシなどを使ってザックリと折り目の位置を
決めます(→)。
包む紙のサイズや折り目が決まったら、
方眼紙で下書き作り。

今回は紙を斜めに置いて書きたかったので、
こんな時は小学生時代に習った定規の当て方が
アンダーラインを引く時便利。

右は見やすいように先に文字を書いてから
定規当てていますが。
今回3種類の包み方ですが、
方眼紙の状態をまとめて撮ってみました。

チラシ→方眼紙と2段階踏めば、サイズを間違える事は
ないし、一番肝心な文字の位置も確定します。

(左下”Valentine”の”n”が抜けていてスイマセン)

さて、本番。
クラシコ紙はカッパープレート体も書き易いです。

この手のトレーシングペーパーと言うか
半透明の色んな紙があるのでお試しあれ。

ちょっと脅迫まがいの文面が入っているので
可愛らしい色と書体で書きました。

恐らくゴシック体だとおっかなくなります。
籠に折った紙を置いた状態。

折り目をしっかりしたい場合は、手で折らずに
定規と芯を出していないシャーペンなどでしっかり線を
引っ掻いてから折って下さい。

少し籠が透けて見えるのが分りますか?
今回は2重に透けさせるのがお目当て。
透明感のあるホログラム紙でフワッと包みます。

花模様のリボンで可愛く縛ります。

籠、ホログラム紙、リボンは100円ショップ。


続いては箱物を包む、です。
上の長方形の箱はペリカンのボールペン用。

下書きは上記参照。

下2枚は糊付けする前の状態。
何がしたいかと言うと、
”LOOK!”と見せておいて上ブタを外すと
”LOVE”。以上です。
糊付けは、やはりしっかりと折り目を入れてからが
仕上がりが綺麗。

リボンは縦に巻くので外れないように糊しろの間に
挟みます。しかし、糊はつかないように。

最後に縛る時に長さの調整がしやすくなります。
また、写真には写っていませんが、上ブタの両脇に
リボン幅の切れ目を縦に一本入れています。

そこにリボンを通すとより外れにくくなります!


今度は小さめの筒を包みたい場合。
上はウォーターマンのボールペン用。

先に方眼紙で包むのに最適な紙のサイズ、そして
包んだ後、丁度模様に見える文字の位置を決めているので

本番ではその通り書くだけ。

ちょっと紙の名称忘れましたが、トレーシングペーパーに
キラキラが入っているのを使いました。

A4サイズを縦に2回折ります。
山折りの側をヒタスラ細く切り込みます(→)。

あまり奥ギリギリまで切れ目を入れると仕上げの
リボンなどが縛りにくくなるのでご注意を。
上記の作業後開いた状態。

そして黒い紙を実際に丸めた状態。

今回は数回デモで開いたり閉じたりしなくては
いけなかったので、すぐに作業出来る様に
針金の入ったヒモで縛りました(左下)。
 包み物を止める時、折角なんでシールも手作り。
インクジェットプリンターで印刷出来るシール紙は、今色んな種類がありますが、
このクラフト紙のシールは絵具を吸い込むので、乾いた後擦れたりしません。
 パレットに出しっぱなしの絵具を使って適当にたくさん面相筆でハート型描いてみました!