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ステンシル & エンボス

Vol.58 2010年7月

ステンシル&エンボス
型紙をつくる、と言えばカリグラフィーの応用では
ステンシルかエンボスですが、
今回両方を組み合わせました”


リトル・ギャラリーも観て下さい。

エンボスの基本中の基本は 44.エンボスしてみましょう! をどうぞ!
ステンシル&エンボス1 <型紙を作りましょう!>

まず形を決めないと、先に進めません。

型紙の主線(輪郭線)が決まるまで、
丁寧に下書きを繰り返します。

ある程度形が出来上がった状態が右端です。
これにトレーシングペーパーを重ねて主線を鉛筆でなぞります。

今回のようなカード類の場合は失敗する可能性が高い
パーツを先に仕上げます。

例では小さな字(C−6)で書いた2行。

この2行の上に型紙が合うか確認します。

画面の左端はトレース位置を探っている状態。
ステンシル&エンボス2
トレーシングペーパーの裏に鉛筆の芯をこすりつけた後、
上写真の左側で決めた位置にトレーシングペーパー表面を
置きます。

左写真では主線を写し、”summer”を書いた状態。

必ずエンボスする前に字を書きます。

右端は型紙です。
左端のトレぺを使って主線を写し、必要部分を切り取った状態。
型紙で使う紙は、200g(カット前の大判の状態の重さ)と
表記されたケント紙ぐらいで結構です。

エンボスに慣れていない方は、この程度が切りやすく、
またエンボスの効果も実感しやすいです。


この辺りでどこをエンボスするのかパニくらないように。
本来、冗談の写真、下書き時点で決まってるはずです。
ステンシル&エンボス3 ”summer”と書いた紙はすでに型紙の位置・角度が
決まっているはずです。

そこからずれないように型紙を置き、色をつけます。


今回は面相筆&ガッシュ(不透明水彩)を利用して、
葉っぱ部分を叩くように色つけました。

必ずエンボス前に色を付けて下さい。
逆にすると、折角膨らんだ部分が水気で凹むかもしれません。

色をつけ終わったら、すぐに型紙を外し、乾かして下さい。
水気が多いと、型紙の淵に絵の具が溜まります。
ステンシル&エンボス4 上の写真と、あまり変わらない様ですが、
葉の部分を型紙を外して十分に乾かし、
再度同じ位置に型紙を乗せた状態です。

この位置決めがとても大事。
ずれない様にマスキングテープでちゃんと留めて下さい。
ステンシル&エンボス5 上の写真の状態で、そのまま窓に貼り付けました。
エンボスすべき場所が分かりやすくなります。

今回はこの状態でエンボス!

道具類は 44.エンボスしてみましょう! を。

この時は、作品の紙が一番手前に来ている筈です。

型紙の厚みを利用して、押し出すことになりますので。
ステンシル&エンボス6 エンボス完了直後(型紙をはずした後)の状態。

光の加減で一番目立つのは、ただエンボスしたところ。

葉の部分の色付き部分は目立ちはしませんが、
手で触れた時の立体感は十分楽しめます。

この後どう仕上げたかは、リトル・ギャラリーをどうぞ!
ステンシル&エンボス7 <番外編>


型紙を切りぬいたりでカッターナイフに慣れたところで、
バラを作ってみましょう。

内側から外側に向かって花びらのサイズを大きく、
数も増やします。

今回は、2→4→6枚です。
中心部分から大きさ。数を決めることをお勧めします。
切りぬく形は半円状です。
ステンシル&エンボス8 全花びらの切れ目を半円状に全て入れたら、紙を裏返します。
半円状の淵に絵の具を塗りましょう。

今回はピンクの紙に、白いガッシュで彩色しています。

完全に乾くまで、絶対このままに。
ステンシル&エンボス9 乾いたら、表面に返し、花びらを外側へ丸めます。
エンボス用の棒(トランサーなど)を流用出来ます。

でも先の細い棒なら、なんでもOKです。

簡単で、かつ工夫次第で見栄えがします。
(エンボスと組み合わせたり、大小沢山バラをつくったり)

出だしの花びらの大きさ・位置が一番肝心。

やはりどう仕上げたかは、リトル・ギャラリーをどうぞ!