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カリグラフィー・テクニック

<2010年9月> ホーム・パーティのペーパー・アイテム


<2010年9月> ホーム・パーティのペーパー・アイテム



いくつか書体が書けるようになったり、様々なサイズのペン先に慣れてくると、
季節のカードや額装作品以外でもカリグラフィーを取り入れてみたいもの。

あるいは友人や家族に何か頼まれたりもします。

頼むほうは簡単だけど、どんなペーパー・アイテムでも
準備に手間はかかります。

そんな時のために、1つのホーム・パーティを通して
何が出来るかサンプルを並べています。

ざっくり要領を知っておくと、
いざご自分が作成する側になった時に慌てずに済みます。

リトル・ギャラリーもご覧下さい。

<プランを立てる>

一枚の紙にパーティ準備に必要な事項を書き留めます。
本来は他人に見せるものではないので、ちゃんとしたカリグラフィーの
ペン先でなくても、何でも結構。

テーマ    ご両親の結婚40周年パーティー
ホスト     Akemi Satoshi   Yuka,Mai
メインゲスト ご両親 Hiroshi & Kanako
ゲスト     弟家族 Kenichi Emiko Shou

開催日 2010年9月11日(土) 大安
場所   Akemiの自宅

その他ご両親の好みの色、パーティまでの2ヵ月のペーパー・アイテム
作成計画、全体のイメージ(和洋折衷)を書き綴っています。

ここで大切なのは、名前のスペルを決めています。
これで以降、宛名や席札でスペルにつまづかなくて済みます。
(Kenichiか、Kennichiかなど、分からなければ本人へ確認!)

実は上記プラン表ではもう一点大切なところが。
パーティー用のロゴデザインを決めてしまっています。
(イタリック体大文字でH&K)

今回、このデザインがペーパー・アイテム群の雰囲気づくりを
になっています。

実際には計4種類デザインしています。
一番気に入ったのが写真真ん中。版下となります。
版下をそのまま下絵としてエンボス用の台紙を作成しました(写真右上)。
一回転するところはスッポリ切り落とさないように。

エンボスして、招待状カードの表紙に使いました。

黒は今時ウエディングのテーブルコーディネイトでも使われる色。
喪の色、不吉な色のイメージに縛られる必要はありません。

特に今回は主賓のお父さんが好きな色と設定しています。

参加者に色の意味に厳しい人がいる場合は、黒は注意!

版下をスキャナーで読み込んで、シールも作っちゃいました。
大抵ラベルメーカが無料ソフトを用意しているので、
ぜひ使うべし!
招待状の中身、封筒の宛先・差出人も手書きです。

時間の余裕度に合わせて、無理して全部手書きにせず、
場合によってはパソコンも頼りましょう。

封筒の宛名書きは慣れないと案外難しいもの。
このサンプルは手書きで頑張った場合、万が一書き損じても
封筒が無駄にならないように封筒と別紙にしました。

両面テープで封筒に貼れば良し。
封筒も手作りです。
黒のカードが暗く感じられないように銀色の封筒にしました!
家系図をどう作ったかのヒント写真です。

何枚も紙を重ねています。

1.和紙シール(木の部分は貼っていません)の層
2.家族の名前を木の形に沿って書いた紙の層
3.両面シール(立体感を出すため厚みがあります)の層
4.上下にタイトルを書いた紙の層
5.台紙になっている黒い和紙の層

これを実現するためには、木の型紙と、型紙を切りぬいた時の余白の紙が
とても大切です。木の部分を避けて和紙シールを張りますので。

また、立体両面シールを使うことで、幹部分の陰影が出せています。
何気に凝ってます。

立たせている状態はリトル・ギャラリーで!
席札です。これも思い切って黒つかっています。
B4サイズから4枚取れるように計算しました。
丸い穴と一本の切れ目を各席札に細工してますが、
これは小さなグラスを組み合わせる為のもの。

名前部分の紙を貼り、
銀色のキルティングシートをアクセントに。
華やかになるし、封筒のシルバーと合わせています。

名前を書く横幅が限られるので、長い名前を書く時など、
敬称だけ分けて2行で書く工夫も時には必要です。
その名前について。

ホスト側の人間、小さな子供達に敬称は必要ありません。

ゲストには家族であってもキチンと敬称をつけましょう。
未婚の女性や良く分からない女性には”Ms.”を使います。

他人をお招きする際、医者、社長など肩書き重視時は
敬称をどうするかもキチンと確認したほうが良いです。

写真のように、先に名前をダーッと書いちゃうと楽です。
席札を少し横から見たところ。

ミニグラスは切れ目を通して穴にはめます。
底面に紙を折り込む作りなので、安定感を出せます。
ランチョンマット(3枚で100円の和紙)とメニュー表。
この写真ではメニュー表を観て下さい。
右端が原紙です。

メニューは直前でないと内容が決まらないと思います。
まず、”Main Dish”などの項目だけカリグラフィーで綺麗に書いておきます。
(2009年のハロウィン特集が参考になります(???))

内容が決まったら日本語でも良いので書いて下さい。

これを人数分カラーコピーします。
四つ角はペーパークラフト用パンチで飾ります。

リボンも通してます。何でこんなことしたかというと、
メニューの紙を二つ折し、クルクル丸めてリボンでキュッと
縛ったら、正面を写真のようにしたかったんです!

和洋折衷がパーティーのイメージなので、これにお箸を
通してしまいました。
パーティ用ロゴデザインを小さめに書いて、
それを版下に消しゴムハンコ彫りました(左下)。

これをランチョンマットやコースターにつかっています。

使い捨てだし、何枚も作らなくてはいけないので、
マーカーペンも使うなど、なるべく手間がかからないように。

ただ、絵柄はパーティが9月なので、お月見を取り入れました。

カリグラフィーは結構パーティに役立てられるし、
とても勉強になるので、出来ることから取り入れてみて下さい!