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道具について(ペン先)

カリグラフィー用ペン先、スピードボールについてご説明します。
始めての方が購入される際の目安にして下さい。


ペン先といってもメーカー別に何種類かありますが、このホームページではまずはスピードボールという名のペン先をお持ちに
なることを薦めています。理由は3つあります。

 1. カリグラフィーグッズを扱っているお店では、必ずと言って良いくらい売っているから(手に入りやすい)。
 2. 書き心地が良い。使い込んでも柔らかくなりすぎず、適度な弾力がある。
 3. 液体の挿入がしやすい(詳細は”ペンの使い方&基礎練習”を)。挿入箇所が適度に空いていて、かつ液体が溜まって
 くれるので、初心者でも早く慣れます。



スピードボールはアメリカのハント社製の製品です。ハワード・ハントさんが1899年につくった会社が原点のようです。
日本ではスピードボール=カリグラフィー用ペン先という感じです。

通常ペン先1つずつバラで売っていますが、ペンホルダー1本とペン先数本が1パッケージで売っているときもあります。

ハント社ホームページ


”summer”をサイズ別に書いて並べてみました。

カリグラフィー用スピードボールはペン先の表面にサイズが刻印されています。
”C−”+0〜6の数字で見分けます。

サイズ名  幅(o) 用途 書体の練習
C−0 ウエルカム・ボードなど大きい作品に使う。 ×
C−1 3.5
C−2 練習、カードサイズの作品に適す。
C−3 カード作品、あるいは長い詩や文章向き
C−4 1.5 ×
C−5 〃 またはサイン用 ×
C−6 0.5 ×
Xハイト(小文字の高さ)はペン先の幅でかなり変わってくるので、文字の大きさも上の写真のように随分と違ってきます。
実際にはアッセンダー、ディッセンダーが加わってくるので、相当な違いがあります。

用途を上の一覧表にまとめましたので、使い分けの目安にして下さい。
肝心なのは書体の基本練習する際にどのサイズを使うかです。

Cー0は、かなり大きく腕を動かさないとペン先をコントロールできないので、全くの初心者の方にはお薦めできません。
C−4以下の細いペン先ですが、日頃から細かい字を書く方には楽に練習できるかもしれません。
ですが、カリグラフィーペン特有の太い線、細い線のコントラストがわかりづらくなるし、これ以上大きな字をいざ書こうとすると、腕が動きにくいかもしれません。

間をとってC−2が一番無難ですし、少し書けるようになったらカードサイズの作品にすぐチャレンジできます。
せいぜいC−1、C−3が練習向きと言えるでしょうか。