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初心者のためのカリグラフィー講座 Calligraphy Paradise

イタリック体基本練習+小文字italic script basic+small letters


イタリック体基本練習

ここから、イタリック体のアルファベットを書く練習に入ります。
ここでの練習が末永くカリグラフィーに取り組めるかの決め手になるので、あせらずゆっくり練習して下さい。

《基本練習U》
初歩練習2

前回、ペンに慣れる練習を1つ紹介しました。
今回からは実際に文字を書く練習に入っていきます。
左の図は上から下に降りるカーブの練習です。
やはりペン先の角度を45度に保つこと、上から下に線を降ろす時は文字の傾斜を意識して下さい。

各カーブの形が揃うようになると慣れてきた証拠です。

《基本練習V》
初歩練習3
この練習は上とは逆になります。下から上にあがるカーブの練習です。
ペン先の角度(45度)がずれやすくなるので気を付けて下さい。

カーブを書く練習をしていると指先でペンをねじるように操作しがちですので気を付けて下さい。

小文字練習開始

いよいよアルファベットの練習です。xハイトの範囲を使う文字から入ります。
アルファベット順ではなく、書きやすい文字からはじめます。
Alphabet-i,r,n,m,u
 いずれもまずはウエストラインの下にペンを置き、細いラインを出します。

 ”i”:一番入り安い文字です。今までの練習よりも簡単ですね。
    傾斜に合わせて降りたら、ちょこっとだけ細いラインを出します。
    上につける点は下の縦棒を書いてから
    バランス良く書き加えます。

 ”r”:一気に一筆で書きます。
    真っ直ぐ上から下に直線を降ろしたらその線をなぞるように下から上に持ち上げます。
    ウエストラインよりペン先1つ分の位置で右に広がります。

 ”n”:上から下に降ろすまでは”r”と一緒です。
    その線をなぞるようにペンを持ち上げたらxハイトの中心部あたりで右斜めに広がります。
    そこから練習Uの要領でカーブをつくりながら下におります。

 ”m”:ペンの流れとしては”n”を2つ繋げる形ですが、2つのカーブの幅は”n”より狭くなります。
    xハイトの中心部より少し上から右斜めに広がるのがコツです。

 ”u”:初歩練習Vを途中で止めた形です。
    カーブの幅が”n”と同じくらいになるのが理想です。

”r”〜”u”は一筆で書きますが、どうしてもうまくいかない人はすでに書いた線をなぞる、
という作業をせずにキリのよい所で一旦ペンを離してください。
書き慣れたら続けて書いてください。

Alphabet-t
”t”は頭の三角帽が特徴です。

書き順1 ウエストラインよりペン先1つ分ぐらい下にペンを置きます。
      ウエストラインを少しはみ出たところでしっかりした角を作って下に降ろします。

書き順2 一度ペンを離し、角を塗りつぶすように、水平に横線を引きます。

Alphabet-o,c,e
”o,c,e”は似たような形です。"o"から練習すると、”c,e”も簡単に書けます。

”o”
書き順1 ウエストラインの少ししたから左半円を描きます。

書き順2 書き順1の始点からスタートし、右半円を描きます。

※ コツとしては”o”の内側の円が卵が立っているようなイメージで書くと
  バランスが良くなります。

”c”
書き順1 ”o”と同じです。

書き順2 書き順1の始点からウエストラインに沿って短い水平線を引いて下さい。
      一般のアルファベットのイメージでは丸めますが、イタリック体の小文字
      は横に真っ直ぐと思って下さい。

”e”
書き順1 ”o”と同じです。

書き順2 書き順1の始点からxハイトの中心部に向かってカーブします。

standing egg
このページのアルファベットの中では"o"が一番難しいかもしれないです。
とにかく卵をイメージして書いてみて下さい。

ペン先の手入れの仕方ですが、使い終わったらなるべく早めに水洗いして下さい。
歯ブラシのようなものでペン先の間の汚れを洗い流し、布で軽くふき取ります。
ホルダーからペン先をはずし、よく乾くようにして下さい。
ホルダーにはめたままだと、錆がついて抜けなくなることがあります。