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カリグラフィー・テクニック

 2002年年末特集 便利文具で年賀状づくり!  
  

パソコンで年賀状づくりが一般化した昨今、
意地でも手書きで一枚ずつつくる!という方のために
流れ作業でつくれて、かつ見栄えをよくする
便利文具を利用した年賀状を考えました。



使用した便利文具
簡単にご紹介します。

右上から
1.青キャップのペン
  筆ペンで、青ラメ色です。
   ぺんてるから出ています。他に何色かあります。

2.マーカーペン2種
  とうとう出たか、という感じです。ペン先が平らで2色同時に出ます。
  今回はイエロー系&グリーン系とピンク系&紫系を使っています。
  SAKURAから”グラデーションマーカー”として出ています。
  使い込むうちに2色の発色が鈍くなってくるのがちょっと難点。

3.箔ピタ専用のり
 昨年もっと簡単ギルディングでご紹介した専用のりが再登場です。
     ↑このページの、冒頭を必ずお読みになって下さい(2011年2月)

4.つや出しリキッド
 ”つやピタ”という商品名で箔ピタと同じ理想科学工業から新発売です。
 艶を出したい箇所に塗るだけです。色つきもあり。

左上から
5.ふわピタ
 箔ピタの仲間、登場です!昨年箔ピタを見つけた時は、これで 安直(?)
 にギルディングが出来ると狂喜乱舞という感じでしたが、 同じ要領でふわ
 ふわ感を表現できます。

6.箔ピタゴールド
 昨年ご紹介した商品。カリグラフィーの作品づくりにはホントに便利。

7.箔ピタマーブル
 やはり昨年ご紹介したもの。

【青ラメ筆ペン&つやピタ&マスキングリキッド】

例のごとく、淡い色あいの作品なので、わかりづらい写真で申し訳ありません。

左に青ラメ筆ペンを使っていますが、実際にはもっとキラキラしています。

”羊”はマスキングリキッドで書く→地の色を塗る→
マスキングリキッドを剥がす→つやピタで”羊”をなぞる、という工程です。

つやピタは乾くまで半透明です。しかし、透明になっても乾ききっていない
場合があるのでご用心を。

特に厚みがある場合は気をつけて下さい。
【グラデーションマーカー+つやピタ+箔ピタゴールド】

最初にマーカー2種を使って“未”+”2003”を書きます。
つやピタで書いた所をなぞります。

箔ピタのりで”A HAPPY NEW YEAR”と書き、乾いたら箔ピタゴールドを貼ります。
(箔ピタの細かい手順はもっと簡単ギルディングを御覧下さい)

どうしても光り物の写真は質感を重視するとハレーション起こすので、
文字の形をハッキリみたい方はリトル・ギャラリーを御覧下さい。

※ 店頭デモに来ていた社員の方いわく、つやピタはインクや絵の具の上でも、
乾いたものの上なら滲むことはないそうです。
  ただ、形状は専用のりに似ていても、これほどは細かい作業が出来ません。
  細かい部分につやピタをつけたい時は細い筆や爪楊枝などでつけることを
 お薦めします。
【グラデーションマーカー+箔ピタ(マーブル)】

文字部分はイエロー系+グリーン系、花模様にピンク系+紫系のマーカーを
使いました。

前述通り使いはじめの時が一番色がきれいでした。
ですので、このマーカーペンで何枚も年賀状を書く場合は、
2色が混じり合って発色が少し鈍くなることを想定したデザインを
された方が無難です。

花粉に箔ピタ(マーブル)を使っています。

【ふわピタ】

専用のりの使い方は今までと全く一緒です。
一目でフワフワ感に気づいて欲しい場合は、広範囲にふわピタを
貼った方が分かり易いです。細かすぎるとちょっとやりにくいかも。


カリグラフィーペンを使ったイラストの描き方
【羊雲の描き方】

左の手順を御覧いただければ、大丈夫かとは思いますが、ペン先は45度が
描きやすいです。

また、書き順1のように羊の顔から描き始めたほうが描く位置を決めやすいです。
始点と、頭の頂点が近すぎると、書き順2の角が描けなくなるので注意して下さい。


【竹の描き方】

日本画や水墨画の経験者は割とスムーズに描けると思います。
ここではカリグラフィーペンの平らなペン先を竹の節に利用します。

竹を描く方向が定まったら左のように必ず竹の節から描きます。
ペン先を置くときは力を入れて構いませんが、描きたい方向へ
向かっては必ず力を抜きます。

難しいときは自分のやりやすい方向に紙の向きを必ず換えるか、
あるいは最後まで均一の力を加えてしっかり描くかです。

一番大切なのは節と節が平行向かいあっていること、
節の長さが極端に違わないことです。

葉は中央の葉から描くと、バランスが取りやすいです。
残り2枚とも始点は1枚目の葉の始点と重なり合わせると、感じがだしやすいです。

今回の年賀状では、インクの切れかかったマーカータイプのカリグラフィーペンで
描いてみました。掠れ具合がアジアチックになります。

前に料理番組で日本料理の神田川先生がお品書きにマジックペンで
竹を描きいれてました。その時も似たような描き方だったような。。。。
このページでは質感を重視した写真が中心なので、各年賀状のアップはリトル・ギャラリーを御覧下さい!