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カリグラフィー・テクニッククルクルクイリング!(ペーパークイリングとコラボ) |
昨年(2002年)あたりから少しずつ人気が出ている ペーパー・クイリングを利用しての カード作りです。 特にカッパープレート体は華麗ですが 文字のインパクトは弱いので、 クイリングのような立体的な飾りつけは 作品のボリュームを増すのにピッタリです。 道具さえ揃えば気軽にチャレンジできる技法です。 でも細かいことが嫌いで気が短い人は向かないかも。 まあ、カリグラフィーに関心を持つ人は 上記と正反対の人が多いので 問題ないでしょう(^_^) |
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下の写真はヤマト株式会社から昨年末に出たペーパー・クイリング用の グッズの一部です。 伊東屋さんでのカリグラフィー作品展の際も売られていて、 会場お当番の合間に伊東屋社員の方にやり方を教えてもらいました。 今まで輸入に頼っていたため供給不安定だったのがヤマト株式会社で使いやすく 開発・販売することになったそうです。 やまと糊で有名な会社だから品質は保証済み! 取り扱っているお店はヤマトの企業HP等で確認して下さい。 |
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上から ペーパークラフト用糊”グローリーグルー” クイリングカラーペーパーB ※ この2束で1セット(6ミリ巾×30cm×240本) 3ミリ巾のセットも売っています。 クイリングバー ※ 先の金属部分が二股になっています。 |
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上記の道具を使って説明していきます。 ただし、クイリングで色んな作品を使ってみたい、という方はコンパクトなテキスト本も売っているので そちらをキチンと読まれることをお勧めします。 左の写真は紙をクイリングバーに挟んでクルクルまいた状態。 伊東屋さんに教えていただいたコツとしてはピンセットで紙を引っ張りながら巻くとしっかり巻けるということ、紙はNTラシャ紙なので足りなくなったら自分で市販のNTラシャを細く切ればOKとの事。 NTラシャはポピュラーな紙なので色数が多く手に入りやすいです。少しサイズの大きい作品用には薄くて扱いが慎重になるのですが、このように細くする分には適度な柔軟性が使いやすいです。 ちなみにセットにホワイトが含まれてなかったので自分で買ってきて切って使いました。 |
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ちょっとぼけていて申し訳ありませんが、左の写真は1回タイトサークル(下記参照)を予行練習した後でつくってみたクイリングのパーツです。 左上から左回りで 【タイトサークル】 上の写真のようにきっちり巻いてから紙の端をすぐに糊付けした状態 【S字コイル】 タイトサークルをすぐに留めずに手放すと巻きが自然と緩まってきます(ルーズサークル)。 このサークルを向きを変えて2箇所つくった形。 【バラ 黒と黄のパーツ】 バラの芯をつくるため数回しっかり巻き込んでから紙を手前に折り返して花びらを作っていきます。 形が崩れないよう糊付けしながら作業すればクイリング初心者でもバラらしく出来上がるのですが、バラの花の仕組みをイメージしながら形づけないと難しいかもしれません。 そんな方は本物や図鑑などを見ながらやって見てください。 ちなみに黄バラのほうは6ミリ巾×30センチを一遍に巻き込んだのでちょっと大変でした。 ちょこっとしたバラの花なら30センチも必要ありません。 【フリンジ】 紙の縦半分に細かい切り込みをいれてフリンジ状にします。 それからタイトサークルをつくった状態。小菊のようになります。 【ティアドロップ】 ルーズサークルを糊止めして1箇所折り目をつけた形。それを4つ花形に並べています。 |
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今回作ったサンキューカードには左上と右下にクイリングの飾りをつけました。 1箇所に使うパーツが左の写真です。 適当にパーツを作る分には難しくなくても、同じサイズのパーツを作るとなると、当然長さをきちんときめなくてはなりません。 また、カードを実際にお世話になった方に贈るつもりで作り始めたので、封筒に入りやすいように 6ミリ巾を半分の3ミリ巾に裁断して使っています。 紙の長さは左から 【オープンハート】 6センチ。紙の中心で折り目をつけてから巻くと左右平等にしやすいです。 【リーフ】 6センチ。ルーズサークルを糊付けしてから2箇所に折り目をつけた形。 【コイルバリエーション1】 白が8センチ、水色が6センチです。片側だけ2枚同時に巻き、方向を変えて1枚ずつ巻いた形。 【コイルバリエーション2】 白が10センチ、水色が8センチ。作り方は上記と同じです。 |
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コイルバリエーションですが、2枚同時に巻く端を糊付けしておくと、後が楽です。 左の写真は糊付けして並べた状態です。 ピンセットが隅に写っていますが、やはり先が細いタイプや平たいタイプのピンセットがあると何かと楽です。 紙をきつく巻く時も便利ですが、糊付けするために抑えたり、しっかり折り目をつけたい時にも役立ちま す。 最後に台紙に乗せる際も使いました。 |
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斜めから観ると状態がわかりやすいので左の写真を載せました。 台紙に張る時は紙の断面に薄く糊付けするのですが、今回御紹介したグローリーグルーは少量でもしっかりと付きます。 ただし、貼ってすぐは紙の弾力で動いてしまうので1工程ずつきちんと乾かした方が綺麗につくれます。 |
作品の詳細はリトル・ギャラリーを御覧下さい! |
<2003年7月> 朝顔の作り方 花の作り方に特徴があるので、 参考にして下さい。 |
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ルーズサークルを作ってから四隅を押さえてスクエア型に します(左側)。 四つの辺の中心に折り目をつけてスター型に変形します。 スクエア型は指先でも簡単に出来ますが、スター型はピンセット2本で強く 挟むのが簡単です。ピンセットがなければ爪先で強く食い込ませても出来ます。 紙の巾は3ミリで、長さは10センチです。 |
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上記でつくってスター型を花の心にします。花びらの色にしたい紙の端を 糊付けして固定します。 乾いたら芯の形に添って2〜3周します。その後は自然に指先でくるくる まとめます。 写真の紙の巾は6ミリ、長さは20センチです。 芯と紙の巾を変えることで立体感を出してみました。 |
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上記2工程で左の朝顔モドキが出来上がりです。 芯の紙の長さは2つとも10センチですが、花びらは左は10センチ、右は 20センチと変えています。 下の説明も参考に色んな大きさの朝顔を作ってみてください。 |
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カードのクイリング部分拡大写真です。 蔓は12センチ以上余裕をもつと楽です。蔓用に5箇所切り込みを 入れています。昨年説明した万年カレンダーの紙の使い方が 参考になります。 葉っぱですが、3つのリーフを組み合わせて1枚の葉を作っています。 紙の巾は全て3ミリ、長さは両脇6ミリ、真ん中10センチです。 左上の蕾はタイトサークルを少しずつずらした状態で芯よりも花びらを少し 大きく固定してつくりました。 糊付けしながら紙をずらして巻いていくと形が崩れません。 どちらも巾3ミリ、長さ10センチです(芯は一部中に入って見えません)。 右下の大きな朝顔は作り方は上記と同じで 芯は紙の巾3ミリ、長さ20センチ、 花びらは紙の巾6ミリ、長さ30センチです。 リトル・ギャラリーも御覧下さい! |