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初心者のためのカリグラフィー講座 Calligraphy Paradise

モダンカリグラフィー飾り線と基本の単語modern calligraphy flourishes


モダンカリグラフィー 飾り線と基本の単語練習

飾り線と基本の単語
このページではモダンカリグラフィーの飾り線練習と良く使う言葉のデザイン例を載せています。

飾り線の練習

このページからご覧になった方はモダンカリグラフィー Top Page 基本練習から一通りご覧ください。
飾り線はフローリッシュ(flourish)とも言いますが、モダンカリグラフィーだけで使う言葉ではないです。
イタリック体やカッパープレート体などでも曲線で装飾できる書体のデザインで使います。
まずはアルファベットそのものをしっかり書けることが前提になります。

上記画像と同じテキストはPDFをご利用下さい(^_^)

モダンカリグラフィー飾り線練習

・よく見かけるような飾り線練習用です。
 書き出しは必ず左下へ移動しますが、この時は今までのアルファベットの練習を思い出してください。
 52度で移動してから飾り線の動きに入ります。

・最初は力むかと思いますが少し筆圧をかけるのは上記の書き出し部分のみ。
 なるべく指先に力が入らないように意識してください。

・例外は右下の変な形。ちょっと”ぬ”みたい、と思いながら楽しく練習してください。
 書き出しだけでなく、右側に回転した時も太くなります。
 これは”g、j、y”の下半分を飾りたい時に使える動きです。

merciで練習

カリグラフィーではアルファベットに慣れてきたらよく”merci”を練習します。
小文字だけでも様になるし、大きな動きはないので無理しなくて済みます。
少しずつ単語を綴ることに慣れてみましょう。
モダンカリグラフィー メルシー5パターン
・左側上段
 全く飾りも崩しもなく基本形のみ使って繋げたmerci。
 これはモダンカリグラフィーとは言わないです。
 普通の筆記体です。

 これがガイラインに合わせて書けないようだと練習不足です。
 私の考えとしては崩さないで書けることでその後崩したり飾り線をつけたりした時、
 自分なりの良しあしの基準が出来ます。

 自分はこういう崩し方が好きだな、と確信も持ちやすくなります。
 なのでまずこの書き方はとても大切です。

・左側中段
 最初と終わりにシンプルでゆったりした飾り線をつけてみましょう。
 これだけでもだいぶ動きが出てきます。

・左側下段
 飾り線はより抑揚がつき、”m”と”i”右下がガイドラインを少しはみ出しています。

・右側上段
 傾斜52度よりも全体を少し立ててさらに動きを出しています。
 ”e”は小さめに書き、”i”は基本の高さに収めながらも飾り線を右上に伸びやかに伸ばしています。
 ”m”、”r”、”c”は下ガイドラインをはみ出していますね。
 このような分析をしながら書けるのが大切です。

 ”r”、”c”のように綴りの途中でガイドラインに沿わないのは伝統的な考え方ではありません。

 ”モダンカリグラフィー”を書きたいのであればこれはコツとして知っておく必要があります。

・右側下段
 より垂直気味に書くと元気が字に出てきます。
 ”m”と”e”が離れているところも特徴です。
 モダンカリグラフィーではバランスが良ければ綴りの途中で字が離れていてもかまいません。

”merci”だけでも色々考察できますね。
もちろんこの5パターンが全てではないです。
ここまでの練習を活かして色々書いてみて頂きたいです。

余力があれば冒頭のテキスト画像に出ている”Congratulations”以下も参考に練習してみてください(^_^)

メルシーについてはスムーズにカード作りをチャレンジできるようにテンプレートを作ってみました。
メルシーカードテンプレート
↓飾り線の説明と合わせて動画を用意しました。

このテンプレートの印刷用PDFをダウンロードできます。
カリグラフィーテクニック・メルシーテンプレートから、あるいはこの動画から出来ます(^_^) 
ぜひメルシーカード、作って下さいネ!!