ふわっとエレガントなモダンカリグラフィー、ちょっと挑戦してみましょう。
モダンアートと聞くと人によって思い浮かべる作品は様々だと思います。
モダンカリグラフィーも古典以外の幅広いジャンルになりますが、
近年は筆記体を崩したような書体を指すので当ページでもこの狭義の意味で使います。
また、作家によって考え方・書き方の違いが大きいのであえて”Nozomi Method”とつけました。
私のモダンカリグラフィーの母体は3冊の筆記体練習帳になります(^_^)
このページ内は以下の項目で構成されています。
ノゾミメソッドモダンカリグラフィーのページとテキスト
ノゾミメソッドモダンカリグラフィー用定規
筆ペン
基本練習 線の強弱に慣れる
基本練習 回転に慣れる
基本練習 上下に長い動きに慣れる
基本練習 柔らかい動きに慣れていく
基本練習仕上げです
参考文献
2019年1月から私のカリグラフィー教室で配った資料です。
PDFとして無料ダウンロードできます(^_^)
全部まとめたらちょっとした練習帳になります。
作品はカリグラフィーテクニック、リトルギャラリーでもご確認頂けます。
写真の定規をダウンロードできます。
文字傾斜の角度は52度を基本としていますが、角度を色々変えられるのもモダンカリグラフィーの楽しいところです。
そして個性の出しどころです。
その目安として62度と90度もご自分でガイドラインを引く際にお使い下さい。
・モダンカリグラフィー 定規PDF(出来れば少し厚手の紙に印刷してください)
モダンカリグラフィーは道具も作風に合わせて色々使います。
下の写真の3種が代表的な道具です。
一番下がカッパープレート体で使う道具と一緒です。
オブリークホルダーと呼ばれるホルダーに先が尖ったペン先を挿します。
持ち方が悪いとキレイにインクが出ないので慣れが必要です。
真ん中はストレートホルダーに尖ったペンを挿しています。
紙を斜めに置くなど少し工夫が必要です。
基本練習の説明に入ります。動画で確認されたい方は下記のYoutubeをご覧になってください。
ガイドラインは6本で一組。自分の筆記体練習帳と合わせました(^_^)
斜線は52度です。
では52度の斜線を上から左下へ引いてみましょう。
細い線で、少し力入れて太い線で、とメリハリが出ればOK。
筆ペンは使いこんでくると太い線が出やすくなるのでペンの軸を回しながら
細い線が出る位置を確認してください。
どうやっても細い線が出ない場合は練習に不向きなので新しいのに替えてください。
52度に傾いた”∩””∪”を練習します。
細い線から太い線、太い線から細い線の切り替え、一定の丸みを連続して書く、
カッパープレート体でも出てくる大事な練習です。
”∩”と”∪”を組み合わせましょう。線の強弱はうまく出てますか?
渦巻きを書く練習です。
左側は上で練習した”∩”を意識します。ということはあまり丸まらないのでお気をつけください。
右側は52度に傾いた楕円をイメージしながら書いてください。
この2種類を練習する際は線が太くなるタイミングをきちんと意識してください。
ここまで練習してスピードを出し過ぎていませんか?ゆっくり丁寧に特徴を捕まえることが一番大事です。
52度に傾いた楕円をさらに丁寧に練習します。
上から書き始めてピタッと一回転できるか、線の細い太いのメリハリが出ているか常にチェック!
ガイドライン2行分、細い線と太い線を引いてみましょう。
線の太さは揃っていますか?
続いて3行分引いてみましょう。 ゆっくり丁寧に!
左側は”l”を書く練習です。ガイドライン上で一回転がクロスするか確認してください。
右側は”j”の練習です。やはりガイドライン上でクロスするか確認してください。
”l”、”j”を繋げます。上下に一番大きな動きになります。
モダンカリグラフィーは上下左右にフワッとした線を多用します。
手に力が入ったままでは出来ることがすごく狭まります。
ここから下の練習は準備運動代わりに毎回やるといいと思います。
まずはガイドライン2行分を使って波線をゆったり書いてみましょう。
上から左下に降りる際は太線を出してくださいね!
ガイドライン3行分を使って下から時計回りの楕円を力を抜いて書きます。
一定のリズムでクルクルしましょう。
今度は反時計回りです。
ここまでの練習で文字を書くためには丁寧な練習が必要なこと、
線の強弱を自分でコントロールする大変さと面白さ、
手の力を抜いてできるリラックスした線を確認してくださったと思います。
基本練習の仕上げとしてまず1つめはよりリラックスした線を引く練習です。
筆ペンの軸は右に寝かせ、少し手のひらを反すように持ちます。
下は画面の都合により波2つ分ですがA4縦置きの横幅いっぱいに繰り返してください。
うねうねラインの練習です。
この手はモダンカリグラフィーの練習では多少形は違っても良く行われる練習です。
ここでは右から左下へ降りる際に線を太くします。
リズミカルに書けると良いですね。
今度は左から右下に降りる際、線を太くします。
リラックスして書いてください。
基本練習はちょっと書いてみて案外書けたからもういいや、でなく繰り返しやって頂きたいです。
上記でお話した通り、後半の練習は特にモダンカリグラフィーを練習する前に必ずやって頂きたい内容です(^_^)
モダンカリグラフィーを独学するのに勉強になる本ご紹介です(^_^)
<左側>
島野真希さんの本、”モダンカリグラフィー 自分のスタイルを表現するハンドライティングの技術”
BNN新社 \1,800
当ページの冒頭お話した通り、モダンカリグラフィーは作家で解釈や表現が異なります。
ですので私の説明とは異なりますが、初心者から上級者まで参考になることが沢山詰まっている本です!
<右側>
”なぞるだけ! カフェ風アート練習帖” 宝島社 \920
4人の作家共著で手書きの楽しさを分かりやすく展開しています。
マイジャーナルは勿論カードやチョークアートのヒントも満載!
そして私の筆記体本3冊(^_^) 時々宣伝してすみません!
でも私のお教室ではやっぱり筆記体をキレイに書けるようになりたいという声をよく聞きます。
モダンカリグラフィーの準備運動としても大変便利なはずです(^_^)
とにかく書きまくる!!!どんな書体でも一番大切なことです!
左から
「美しい英文が書ける書き込み式筆記体レッスンブック」第7刷発行 日本文芸社
「英語の名文をなぞる<筆記体>基本練習帳」研究社
「英語の名文をなぞる<筆記体>練習帳」第2刷発行 研究社