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![]() 大文字しかないし、丸っこくてシンプルだし、なんだか簡単そう、とつい思ってしまうんですが、見かけほど簡単ではないです。 理由の1つとして、カリグラフィーペンで丸みをだす難しさがあります。慣れるまで決められたXハイトから大きくはみ出さないと 丸みが出せなかったり、横に広がりすぎたりします。 特に先にイタリック体やゴシック体などペン先45度で書く文字にやっと慣れた方にはペン先の角度が変わるのでしんどいです。 イタリック体のような文字の傾斜はないし、ゴシック体にはない柔らかい動きもあるので、全く別世界の文字に感じるかもしれないです。 そのかわり、書き文字として発達した書体なので慣れるとラフな感じで楽しく書けます。 細かいポイントは個々の文字で説明します。 |
1つめの基本形です。アルファベットの”I”です。 書き順1 ウエストラインにペン先30度で左斜めにおろし、角をつくります。 ここで頭の大きさが決まります。 書き順2 書き順1に重ねてXハイトの範囲内に垂直のタテラインを降ろします。 ペン先の角度が違うだけで角の書き方はゴシック体の大文字でも出てきましたね。 Xハイトがペン先4つ分(トップの図参照)なので、太く短い”I”に見えます。 ※ セリフのお話もご参照下さい |
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もう1つの基本形は”O”です。 ほぼ正円に近い形にします。 書き順1 左側の半円を描きます。 Xハイトの上を少し空けると大きく書いてしまうのを防げます。 書き順2 右側の半円を描きます。 書き順1.2の互いの始点・終点が細いラインでピタッと繋がるようにします。 内側の円が左に傾くようにすると良いです。 この”O”は難しいので何度も練習することをお勧めします。 |
”B”です。 書き順1 角を作ります。 書き順2 垂直に太いラインを降ろしたら、Xハイト下3分の1辺りで柔らかいカーブを描きます。 書き順3 ウエストラインより少し下にペン先30度で始点を決めたら図のように2つの丸いカーブを描きます。 上のカーブの方を小さくして下さい 。底が丸いので、頭が大きいと安定感がなくなるからです。 |
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”C”は”O”の途中で書くのを止めた形です。 書き順1 ウエストラインを少し空けて書き始め、半円を書きます。 書き順2 始点は書き順1の始点と細く繋ぎ、丸っこく頭をつくります。 |
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”D”は少し難しいです。 書き順1 ”O”同様ウエストラインを少し空けて書き始め、半円を書きます。 書き順2 アッセンダーラインが始点ですが、書き順1の半円よりもっと左の位置からになります。 図のように柔らかく角を作ったらXハイトまで斜めに降ろし、 その後は”O”の書き順2の半円を描くように丸みをつくります。 最後に書き順1の終点と細くきれいに繋げます。 ※ 書き順2の始点が決めにくいので、何度も練習してきれいに書ける位置を探って下さい。 |