当サイト内のあちこちに”アクリル”という言葉が出てきますが、
未経験の方は使用に躊躇されるようですね。
慣れると色々と使えて便利ですが、
今回は画材屋さんで揃えられるアクリル絵具の
材料を使って基本的な使い方を身につけましょう。
手芸店の方が慣れている方は、ぜひ
トール・ペインティングの材料を探してみて下さい。
呼び名が異なったりしますが、ノリは一緒です。
作品のアップはリトル・ギャラリーを観て下さい!
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写真の額縁は30年も前に当時お世話になっていた
ピアノの先生からお土産(木曽路らしい)に頂いたもの。
ピアノは大嫌いだったが、絵を見たり描いたりは好きだったので
そのことを知っていた先生が気を使ってくれたのだろう。
無垢の木でも何故かクリムトの絵ハガキが合って
長い間飾っていたが、さすがにボロボロに。
ということでリメイクです!
まず目止めします。
以降塗り重ねる画材が木の中に吸い込まれない為の大事な作業です。
グロス・メディウムを使いました。
刷毛目の方向を変えて2回ぐらい塗ります。
少し光沢が出ます。
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ジェッソを塗ります。
白のジェッソです。
やはり2回ぐらい塗ると、好きな色を重ねやすくなります。
(堅牢性も増します)
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ジェッソが乾いたら、好きな色を塗って下さい。
写真はウルトラマリンとホワイトを混ぜました。
アクリル絵具は専用のパレットか写真のような使い捨て出来る
お菓子の袋などに入っているトレー(?)等に出すのがお薦め。
アクリルは乾くと耐水性になるので、普通のパレットでは剥がれなく
なります。
ちなみに今回のように幅がある部分に塗る場合は刷毛が便利です。
細い筆では絵具の筋が出来てしまうし、かといって大きすぎる刷毛は
絵具がどっぷり着き過ぎてしまいます。
それと、今回は素朴な感じを出したかったので下のジェッソが透けて
見えるように一度塗りです。 |
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仕上げにニスを塗ります。
今回はマットに仕上げたかったので
マット・バーニッシュ一度塗りです。
何も塗らないよりは少しだけ艶がでますが、
グロス・バーニッシュのようには光らないし、発色が良くなります。
堅牢性を増したい場合は2回ぐらいは塗り重ねて下さい。
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小さなゴシック体のカード3種類を額装します。
3つを全面見せるにはこの額縁は小さいのですが、意地でも
使いたかったので3枚をどうにか重ねて飾る事に。
台紙は揉み和紙をにしました。
後で剥がしやすいようにマスキング・テープを輪にして
3枚を台紙に貼っています。
と言っても長期にそのままにしては粘着面はベタベタしてきます。
季節モノ(springだし)ということで飾る期間には気をつけて下さい。
今回特にギルディングしているので飾る位置には注意が必要です。
紙でも何でも日当たりの良いところに飾り続ければ劣化していまいますが
金箔部分は特にデリケートです。
ギルディングは上からグロス・メディウム、ギルディング糊、箔ピタ
を使っております。 |
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普段でも作品が直接ガラス面に触れる事はお薦めしませんが、
ギルディング部分も同様です。
マット紙を置く余白があればギルディング面よりも厚みのある紙で
ぜひマット紙を作って下さい。
今回は余白がないので、ガラス板の4つの角に小さなフェルトを
置きます。
今回は1つのカードに3つ重ねて丁度良かったです。
フェルトなのでクッション性があり、裏板でしっかり押さえれば
少し立体額になります。 |
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