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書体を幾つか習得すると、いざ作品づくりの時、 どの書体をどう扱えばよいのか、かえって迷い事 が増えてきます。 このページではバースデイカードを作る場合、どのように 考えをまとめていくか、ヒントになるようなポイントを説明 していきます。 |
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今現在(2001年6月)HPで説明している書体で”Happy
Birthday”を書いてみました。 上から
どの書体も3ミリ幅のペン先で、かつ決められたガイドラインに 沿って書いています。 同じペン幅で書いたようには見えないし、左端はほぼ揃えたので、 書き終わる位置がかなり異なることが良くわかるかと思います。 まず自分が持っているペン先で基本的な形で書くと、どのくらいの大きさになるか把握しておくことです。 |
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| では、順序だててどのようなカードをつくるか考えてみましょう。 1. カードを贈る相手は? これはとても大切なことです。カリグラフィーに慣れてくると、つい自分が書きたいイメージばかりが先行しがちですが、贈る相手が どんな人か明確にしてみて下さい。 性別、年齢、年上か年下か、どのくらい親しいか、どんな好みを持っているのか、など頭に浮かべます。 例えば小さいお子さんに渡すのにシックで地味なカードだったり、男性的でシンプルなものを好む人にパステル調のお花がたくさん 書いてあるカードを贈ったり、となるとどこか違和感が残ってしまいます。 お誕生日ということで季節はわかっているのですから、お相手の方がはっきりしていると作品のイメージも絞られてきます。 2. 手持ちの材料を確認する 自分が持っているペンの種類、紙類を確認する。 今漠然と浮かんだデザインイメージを実現できるかどうかの見極めになります。 例えば書きたい紙が決まっている場合(市販のカードや、すでに小さく裁断された紙を使いたい)ですが、 当然、カリグラフィーが書ける面積が限られてきます。 その際、面積いっぱいに文字を書きたくても細い幅のペン先しか持っていなければ不可能なわけです。 余白を利用したデザインのカードをつくりたくても、幅広のペン先しかなければ、やはり無理があります。 紙を変えるか、デザインを変更するか、紙のサイズに合うペンを購入するか、になります。 どうしても手持ちのカリグラフィーペンで作りたい場合は、余裕のあるサイズの紙を用意します。 3. デザインを決める ペンと紙が決まれば、それでどのようなデザインが可能か模索します。 ざっと書くときは、裏が無地のチラシが便利です。形が定まってきたらガイドラインを引いてきちんと書いてみます。方眼紙も便利です。 デザインや使用面積に問題なければ、本番の紙に。。。。 といきたいとことですが、技法によっては実際使う色で試し書きしておく必要があります。 グラデーションに慣れてない、マスキングは初めて、など不安があれば、必ず試し書きして下さい。 4.本番の紙に書く まずは 3.と同じガイドラインを引きます。HBぐらいの鉛筆で、薄く線を引いて下さい。濃い色の紙でもおおかた鉛筆で大丈夫です。 ガイドラインとは別に紙の中心のなる縦軸・横軸も薄く書いておくと、全体のバランスの確認がとれます。 いよいよ実際に書いてみます。個人的な経験ですが、やはり少しでも緊張すると、縮こまった動きになるというか、練習ではできたのびのびしたラインが書けなかったり、文字間が詰まったりします。 カリグラフィーに慣れていない人ほど、面倒でも3.の練習に重点をおくことが欠かせないでしょう。 出来上がったら完全に乾いてから、ガイドラインを消しゴムでそっと消して下さい。絵の具の顔料によっては、乾いても擦れてしまうので、 力を入れて消すのは厳禁です。 紙を裁断する場合は、全体のバランスを見直してから切って下さい。 下では2つの技法を紹介します。同じデザインで、色を変えたカードをつくってみました。 カードのアップはリトル・ギャラリーをご覧下さい。 |
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| 【グラデーションについて】 今までもグラデーションの作品を載せたりしてますが、あらためてつくってみました。 グラデーションの色をきめるポイントは ・ 何色使うか ・ 基本になるカラーは? ・ お互いが混じり合ったとき、どんな色になるか? この3つです。今回は2色づかいで、透明水彩で書きました。ペン先も同じで、2ミリ幅のカリグラフィーペン先と、描線用のペン先を使っています。 グラデーションを作るときは、基本カラーをペン先にたくさんつけます。 書きながら、もう1つのカラーを補充したいところで、その色をペン先に少しだけつけます。 そうすると、書き出しからペン先のインクがなくなるまで色の変化がつけられます。 注意点としては、書き続けるとペン先の中で2色が混ざってしまい、中間の色ばかり出てしまうので、時々ペン先を洗うことです。 |
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左はオレンジ系でまとめました。 使用した絵の具はカドミウム イエローとヴァーミリオン(朱色)です。
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今度はブルー系でまとめました。 使用した絵の具はカドミウム イエローとウルトラマリン ライトです。
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| 上の2枚ですが、基本カラーになる絵の具を変えただけです。プラス台紙の色を合わせただけで全く感じが違うカードが 出来上がります。 花と葉ですが、同じ2ミリ幅のカリグラフィーペンです。 実際にはカドミウム イエローで花粉のドットを打っていますが、描線用のペン先を 使いました。Gペンなどポピュラーなペンで大丈夫です。 茎はカリグラフィーペンを立てて、細く書きましたが、描線用のペンでも同じように描けます。 カーブするのが難しければ、直線でもおかしくないですよ。 花に対して茎が太くなりすぎないよう、こころがけてください。 |
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| 【袋文字】 文字のアウトラインだけを残して内側を他の色にするのを”袋文字”といいますが、カリグラフィーペンでつくってみます。 同じデザインで色を変えたものを2例つくりました。 袋文字をつくるポイントは ・ 幅の広いペン先と、それより2サイズぐらい小さいペン先を用意する。 ・ ガッシュ(不透明水彩)のような塗り重ねの出来る絵の具を2色用意する。 アウトラインの色と内側の色と1色ずつ ・ 厚めの紙を用意する。 この3つです。 下記の2例は同じペン先を使っています。 |
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アウトラインのカラーにホワイト、内側はカドミウム イエローです。 書き方は 1. 幅の広い方のペン先にアウトラインのカラーをつけて通常通り、 文字を書く(今回の場合はホワイト)。 2. 完全に乾いたら細い方のペン先に内側用の色(今回はカドミウム イエ ロー)をつけ、1.で書いた文字の内側をなぞる。
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アウトラインはホワイト、内側用にセルリアン ブルーを使いました。 書き方は上と若干違います。 1. 幅の広い方のペン先にアウトラインのカラーをつけて1〜3文字書く。 2. 1.の色が乾かないうちに細い方のペン先に内側用の色(今回はセル リアン ブルー)をつけ、1.で書いた文字の内側をなぞる。
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| どちらの書き方にしても、せっかく残したアウトラインがぼやける時があります。 はっきりみせたいときは、全体が完全に乾いたらアウトライン用のペン先を立てて細いラインを引き直します。 このように最低2度は重ね書きするので、厚めの紙でないと、破ける可能性があります。 上はマーメイド、下は厚めの色画用紙をつかいました。 |
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| 今回使用したカリグラフィーのペン先は、 一番よく売られている”スピードボール”を使っています。 サイズ名 グラデーションで使用 2ミリ幅 : C−3 袋文字で使用 5ミリ幅 : C−0 3ミリ幅 : C−2 |