カリグラフィー・パラダイスではカリグラフィーに関心のある方、 このページ カリグラフィーの意味、幾つかの書体の歴史等 道具について カリグラフィーペンを中心に道具の説明しています 用語集 専門用語やよく使う言葉をのせています 練習しましょう カリグラフィーペンの使い方、イタリック体の基礎練習 カリグラフィーは日本では西洋書道と訳されたりします。 15世紀にルネッサンスが始まると古代ローマへの憧れや開放感が 12〜15世紀後半、ヨーロッパの広い地域で愛用されました。 17世紀、銅版画印刷用に開発されました。 紀元1〜5世紀頃に使われた古い書体で、大文字のみです。
始めたばかりの方向け中心に様々な情報を載せています。
基本的な情報を知りたい方、下記ページを順にお読みになってください。
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カリグラフィーとは?
スペルはcalligraphy。語源はギリシャ語のcalli(美しい)とgraphein(書くこと)です。
日本の書道はJapanese Calligraphyです。
この単語は17世紀頃から使われ始めたと言われています。
この頃には印刷物と書き文字との使い分けが一般的になり、
美しく文字を書けることは特殊技術として成立した単語と思われます。
そして書体は地域、時代にあわせてたくさんあり、現在も増え続けています。
下記はその一部を説明しています。
参考文献:カリグラフィー辞典(ローズ・フォルサム著 須子桂子訳 一寸社)
須子先生講義資料
絵と写真で見る歴史と技法もっと知りたいカリグラフー
(デイヴィッド・ハリス著 小田原真喜子監修 弓狩直子約)
注 時代考証や書体の呼び名は学者や文献によって異なることがあるのでご了承願います。
イタリック体(Italic)
一気にイタリアを中心に広がります。
その時代、ヒューマニスト(人文主義者)が開発した書体です。
現在カリグラフィーとして目にするイタリック体は20世紀初頭
活躍したイギリスのカリグラファー、エドワード・ジョンストン
が形を整えたものです。
カリグラフィーの基礎を学ぶため、読み易い書体のため
最初に学ぶことが多く、当サイトでも初心者の方に薦めています。
ゴシック体(Gothic)
特にドイツでは現代に至るまで人気の高い書体です。
小文字が細く詰めて書かれるのは紙を節約するためとも言われます。
ルネッサンス時代になってから堅苦しい、時代遅れなという
軽蔑的な意味からこの呼び名がつきました。
ですが中世ヨーロッパや男性的な雰囲気を出したい時に
今でも便利でカッコよい書体です。カッパープレート体(Copperplate)
イタリック体を基盤に、より細くする
ことで手間をかけずに銅板を掘るための書体です。
装飾的な文字にどんどん発展し、バロック、ロココと続いた
華やかな宮廷文化の影響も多分にあったと思います。
この書体に憧れてカリグラフィーを始める方が多いようですが、
一発目にこの書体を勉強するのはどうかなあ、と思ってます。
道具が他の書体と異なり、習得に努力と時間が必要です。
ラスティック体(Rustic)
パピルスに書く文字としてローマで幅広く使われた書体です。
英単語としては”粗野な、田舎風の”などの意味がありますが、
良い意味で古びた、時代がかった雰囲気を出せます。
モダンな作品にも個性を発揮!
ただしペンに慣れてない人には少し書きにくい書体です。