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初心者のためのカリグラフィー講座 Calligraphy Paradise

道具の紹介tools INTRODUCtION


カリグラフィー 道具の紹介

カリグラフィーペンを中心に基本的な道具をご紹介します。
その他作品づくりで必要な道具はカリグラフィーテクニックをご覧下さい。

カリグラフィーペン

これからご自分で道具を揃えてカリグラフィーを始める方は
ご自分がとりあえずやってみたいのか、できれば長くやってみたいのかを決めてから
道具を選ぶことをお勧めします。

カッパープレート体とモダンカリグラフィー以外は先が平らなペンを通常使います。
割り箸、プラ板、鳥の羽、空き缶などで自分で作ることもあります。

※ モダンカリグラフィーはページを分けて道具の説明をしています!

【良く使うペン先】
写真左端はスピードボールのペン先。ペンホルダーに挿して使います。
ホルダーの右側はミッチェル。スピードボールよりペン先が柔らかく
ペン先を細かい単位で売っています。
当サイトでは手入れがしやすくて堅牢なスピードボール使用中心です。
カリグラフィー用ペン先はスピードボール、ミッチェルだけでなく
ブラウゼなど複数社から出ています。

【変わったペン先】
ミッチェルの隣はオートマチックペンと言います。
先が二股だったりとても幅広だったりします。
最初から買うより少し慣れてきた時にご購入されることをお勧めします。

【カッパープレート用のペン】
その隣りはカッパープレート体という書体専用です。
オブリークホルダーと101というペン先です。
このホルダーに先が尖ったペン先を挿して楽しみます。

ペン先は101だけでなく先が尖った色んなペン先を挿して線質の違いを楽しみます。

【平筆】
先が平らで薄い形状であればカリグラフィーペン代わりに使えます。
代表格が平筆です。ペンでは表現できない柔らかさが出ます。

【面相筆】
先が細い筆はカッパープレートなど華奢な書体を書くのに使えます。
やはりペン先では出ない柔らかい質感を出します。

下記のカリグラフィー・テクニックもご参照ください!

◇ペン&平筆の使い方
96.変わった道具でカリグラフィー
90.ゴールドの絵具+平筆 ついでにハート型ポチ袋
87.小さいペン先(ミッチェルラウンドハンド)
75.平筆に慣れてきたら
34.父への手紙 − 平筆とスパッタリングで模様作り
10.バースデイカードをつくる パート2(特殊なカリグラフィーペン)
1.平筆を使う(基本動作)

ペンホルダーは下の写真と同じ穴の形状であればペン先を挿せます。
お好みのホルダーを複数本持つと楽しいです(^_^)


上記のペンは少しずつインクをペン先に入れ、インクが切れたら加えるを繰り返します。

その作業がいらないマーカーペンや万年筆タイプのカリグラフィーペンもあります。
それぞれ書き心地が異なるので、作風で使い分けることも多いです。
写真は左からロットリング、呉竹、フライングタイガー。
他メーカーからも出ています。

マーカータイプは先がつぶれやすく、万年筆タイプは細い線が出にくいです。
長くカリグラフィーをやる人は冒頭のスピードボール等専用ペン先を主に使います。


昔はガチョウや七面鳥などの羽を使っていました。
今でも使うことがあります。写真の白い羽がガチョウ。


インク

練習には黒とか青のインクをお勧めします。
インクの染料によっては滲み易いので特に明るい色など気をつけてください。

パイロット証券用のインク。少し薄いですが滲みにくく早く乾きます。
アートカラーのカリグラフィー用インク。コクのある黒で滲みにくいです。ちょっと乾きにくいです。
エコライン。左より全体的に薄くサラッとした書き心地。
ドクターマーチン。色数は勿論耐水性など機能も選べます。

絵具

インクよりも濃いめに書きたい時、そしてなんといっても色を楽しむ時欠かせない画材です。
透明水彩、不透明水彩(ガッシュ)、アクリル絵具、それぞれ良く使いますがまずは前者どちらかの
赤青黄と白黒を揃えるところからスタートしてください。

墨を擦ることも良くあります。
その右上がウインザー&ニュートン。
左下がクサカベ、ホルベイン、ニッカーのゴールド。パレットは100均が便利。右下はクサカベです。


定規・カッティングマット

 定規は出来れば30センチ以上、それと三角定規と分度器もあると便利。
 ガイドライン引きやペン先の角度の確認などカリグラフィーの作品づくりは
 ある意味測量です。

 カッティングマットは私はA2サイズを愛用しています。
 良く作る作品のサイズに合ったマットは大変便利です。

練習用紙

ご自分で練習する場合は練習用紙も作成しなくてはいけません。
面倒なようですが練習する書体のバランスや特徴を知るためにぜひ作ってみてください。
写真左上はパソコンで作成した例、左下は手で線を引いた練習用紙、いずれもコピー用紙。
右側は5ミリ幅の方眼紙。ガイドラインの目安になるし、作品の下書き測量時に便利です。

そうは言っても面倒くさいな、線の引くの。
という方は海外サイトですがジェネレーターがおすすめです。

さらに以下の書体はオンラインレッスンをやったりした都合で練習用紙を作成しました。
でもやっぱり自分で作成するのがベスト!

 ・イタリック体
 ・ラスティック体
 ・カッパープレート体
 ・モダンカリグラフィー ガイドシート

作品用の紙はカリグラフィー・テクニックリトル・ギャラリーで時折説明しています!


1つお薦めの用紙をご紹介です↓
ガイドシートの上に白い紙を乗せて練習したい時にとてもいいです。
SAKAEテクニカルペーパー株式会社のトモエリバーです。

カッパープレート体のような尖ったペン先を使う場合、紙がインクで滲み易い時があります。
トモエリバーで滲むようだとインクが多過ぎるかホルダーの角度が高すぎるか判断しやすいです。
これ以上滲みにくい紙を知らないので仕事でも重宝しています。

ただ薄くてフワフワしているのでしっかり押さえながら書いてください。
ノートタイプでなく、写真のようなA4サイズのバラで100枚1セットが便利です。
ホワイトとクリーム色があります。
注:写真の真ん中のガイドシートは私が作成したモダンカリグラフィー用です。
  透け感をお見せしたくて置きました。
トモエリバー