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”I”が基本です。必ず最初に書いてみて下さい。
書き順1 ペン先15度でウエストラインの下にあて、角を書きます。
書き順2 書き順1に始点を重ね、ベースラインまで垂直に降ろします。
右に少しだけ張り出し、降ろしてきた垂直線の中に戻ります。
この戻り方は”The art of Illuminated Letters”を参考にした形で、”ケルズの書”の中でも
見られます(下図左側)。
しかし、”ケルズの書”や”リンディスファーンの福音書”で多く見られる形は別にあります(下図右側)。
”I”の場合はXハイトの中心近くまで戻れば良いのでそれほど難しくはありませんが、”F”や”M”などは
始点まで完全に戻って次の動きに入るので難しいです。
ということで、左の戻り方に統一してここでは説明します。
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当HPではハーフアンシャル体よりアンシャル体が今回の書体に近いので、
アンシャル体を勉強された方は並べて”I”を書いてみて下さい。
ペン先の角度の違いと書き順2の終点の違いがよくわかります。 |
では、”I”に慣れてから取り組むと楽なアルファベットを御紹介します。 |
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”J”です。
書き順1 アッセンダーラインから、”I”書き順1と同じ角を描きます。
書き順2 書き順1に始点を重ね、ディッセンダー域まで垂直に降ろし、
最後に少し左へ曲がります。 |
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”L”です。
書き順1 アッセンダーラインから、”I”書き順1と同じ角を描きます。
書き順2 大文字体を思い出して、アッセンダー域からXハイト内で
ドロップ型の半分を描きます。
※”L”は右にきたアルファベットと連結することが多いので、終点では
ペン先の右側だけで細い線を出す練習をしておくとベストです。 |

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”T”です。
書き順1 ”L”の書き順2と形は同じですが、アッセンダーの中心ぐらいから
書き始めます。
書き順2 ウエストラインに向かって細い線を出してから左を軸にペン先を寝かせます。
水平に細い線を出し書いてから右を軸にペン先を下に動かします。 |
”N”です。
書き順1・2 ”I”と同様。
書き順3 ”I”の書き順1と同様。
書き順4 途中まで”I”の書き順2と同じですが、最後は戻らずに右へ短く流します。
書き順5 Xハイトの中心からベースラインまで緩やか、かつ少しずつ細く書き順2と4を繋ぎます。
※この書体は左詰で書きますが、他の行の右端と合わせるため、この”N”をもの凄く
横長に書く事があります。
上記の通り左右の位置を先に決めてしまう事で横幅の調整がしやすくなります。 |
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