![]() トレース方法について |
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カリグラフィー・テクニック TOP カリグラフィー・パラダイス Vol.127 2023年5月 |
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![]() 2023年の1~3月は色鉛筆とギルディングの基礎に取り組みました。 色鉛筆はダイソーの水彩色鉛筆12色セットでなかなか良い使い心地です。 その中でトレーシングペーパーを使った下絵の転写の経験がない生徒さんが増えているのに気付きました。 ここではトレース方法について簡単にですが説明させて頂きます。 リトル・ギャラリー もご覧ください! |
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【トレースについて】 一般的な方法は鉛筆(シャーペン)のみを使ってトレースします。 126.ケルト組紐文様アレンジをご参照ください。 ここではトランサーを転写に利用しています。 キレイにトレースできると以前細密画の先生に教えてもらいました。 <鉛筆(シャーペン)&トランサー使用> 1. ![]() 自分でデザインが出来ないから、とそこで作品作りが止まってしまう方がいらっしゃいます。 本屋・図書館・ネットを利用して著作権フリーの図案を探しましょう。 デザイン全体に拘らず、ごく一部だけをトレースするつもりで探すと必ず何か見つかります! 今回は手持ちの本の”R”の一部分だけシャーペンでトレースしました。 2. ![]() トレーシングペーパーを裏返します。 裏側もシャーペンでなぞりました。 鉛筆のみのトレースの際はこの裏側はもっと荒く鉛筆を擦りつけます。 ここでは裏側も使うので丁寧になぞってください。 3. ![]() トランサーでトレーシングペーパーの上を擦ります。 この見本では紙のコーナー4カ所にこの模様を入れました。 ※トランサーは漫画で使うスクリーントーンなどを擦るための道具で、カリグラフィーでも便利です。 4. ![]() 紙の反対側はトレースした模様を反転させて写すので鉛筆のみで裏表トレースしておくこの方法は便利です。 紙を裏返す作業が入ると混乱される方がいらっしゃいますが大丈夫でしょうか? 上の写真は海外のお友達から頂いたギルディング糊を塗った状態です。 5. ![]() 金箔を乗せた状態です。 ギルディングの手順の詳細はここでは省きますのでご存じない方は下記をご参照ください。 ┌93.細密画もどき ├91.ギルディング基礎 初級・中級・上級 ├78.2013年前半の応用 ├76.変種ギルディング ├73.ギルディングの基本確認 ├62.文字をギルディング ├14.もっと簡単ギルディング └6.ギルディング(金箔貼り) 6. ![]() 金箔を剥がしているところです。 ![]() こんな感じで仕上げました。 <ボールペン&鉛筆(シャーペン)&トランサー> 1. ![]() 油性ボールペンや細いサインペンなど乾きやすい筆記具を使います。 写したい原画をトレーシングペーパーに写します。 なぞるといつの間にか芯で紙が汚れるのが鬱陶しかったり裏面をトレースした後は裏表が分かりづらくなります。 そんなトレース時の煩わしさを減らすのにお薦めです。 原画にご関心ありましたらPDF チューリップ&オカメインコをダウンロードしてください。 2. ![]() トレーシングペーパーを裏返します。 裏側はシャーペンや芯を尖らせた鉛筆で線をなぞります。 3. ![]() カリグラフィー部分は先に書いておきましょう。 位置を合わせやすいです。 位置が決まったら(このようなサイズの大きい図案はズレないようにマスキングテープでトレーシングペーパーを固定してもいいですね) 写真右側に写っているトランサーでトレーシングペーパーの上を擦ります。 4. ![]() トレーシングペーパーを外した状態です。 しっかり下絵を写せました。 少し濃いので練消しゴムで紙の上を叩いて鉛筆の線を見える範囲で薄くしてください。 ![]() こんな感じで仕上げました(#^^#) ↑このページをアップした時点では季節外れになっちゃいましたが桜のカードを作る工程を動画に記録しました ↑うさちゃんカードもギルディングのタイミングとか工程を確認出来ます。 |